2010年5月9日
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「ギターそして仲間との出会い」
 
(マサ/1960年生/埼玉)


私とギターとの出会いは、今から33年前 高校2年生の頃でした。

中学時代からビートルズ、井上陽水、かぐや姫の曲が好きでよく聴いていましたが、友人や家族でギターを弾く人がいなかったこともあり、好きな音楽は聴くだけで、ギターを弾く自分を想像もしていませんでした。
高校生になってから、ギターが趣味の友人ができ、『かぐや姫のコピーを一緒にやらないか』ともちかけられ、高校2年の時に初めてアコースティックギター(FERNANDES社製)を購入、サイドギターとボーカルを担当し、かぐや姫の曲を練習したものです。
当時(今もそうですが)私は楽譜も読めず、簡単なコードだけを覚えてギターを適当にかき鳴らし、好きな曲が歌えればそれで満足するようなレベルでした。

高校卒業後、かぐや姫を練習していた仲間との交流がなくなり、大学時代はテニスサークルをつくりテニスに明け暮れる毎日で、ギターの練習はたまにする程度。社会人になってからは飲んだ時カラオケで歌うことは好きでしたが、ギターを練習する気力もなくなり、FERNADESのアコギは長い年月ハードケースの中で眠っていました。

約30年の時を経た昨年(2009年)夏にギターの練習を再開したいと強く感じさせる出会いがありました。
埼玉県志木にフォーク酒場、ギターを弾きながら歌える環境があることを知り、そのフォーク酒場で現在のライブ活動の仲間トシさん、ノブさんと出会ったのです。

フォーク酒場でプロ級のギターテクニックを披露していたトシさんから、『一緒にかぐや姫、風をやりましょう』とお話があった時、“高校時代に好きだったかぐや姫をまたグループでやれる”という期待と、“ギターを適当にやっていた自分が、こんなうまい人達と一緒に出来るようになるのか?”という不安が入り乱れる中、ライブをやりたいという欲望を抑えきれず、上手く弾けないギターのダメ出しを受けながらも何度か一緒にライブをやらせていただきました。
昨年終盤からグループ名を”トシマサノブ”として3人のライブ活動にも気合が入り、高校時代以上にギターと歌の調和を楽しみたいという衝動を強く感じるようになりました。

そのような状況で今年2月、リーダーのトシさんから『戦うオヤジの応援団』活動への参加のお誘いがありました。
Webサイトもろくに確認せず、思い込みの激しい私は正直、“戦う”と“応援団”に抵抗感を持ち“闘争的な集団?”、“応援団のような縦社会でギターミスると先輩からお仕置き有り?”という疑惑と不安を抱きつつ、2月末、川口SPの練習会に参加しました。

ところが、川口SPの練習会に参加された方々の年齢・音楽のジャンルにこだわらないパフォーマンスを拝見・拝聴し、皆さんの非常にリラックスした且つ音楽を純粋に楽しみたいという雰囲気に触れ、私の偏見とも言える疑惑と不安は完全に払拭されました。
その後4月25日、川口SP練習会2度目の参加をさせていただきましたが、初回の印象と同じく非常に楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

志木のフォーク酒場は昨年末で店を閉めましたが、今年(2010年)1月から同じ志木で“音楽居酒屋ハリス”として引き継がれ、トシさんからの働きかけでオヤ応メンバーの方々もハリスのライブに参加されるようになり、更にレベルアップした楽しいライブ活動ができるようになったことはとても幸せなことだと感じています。

約30年ぶりにギターを再開した私としては、課題がたくさんあり、一気に上手にも成り得ませんが、少しずつでもレベルアップすべく練習を重ね、オヤ応の練習会、ライブ等のイベントに参加することで参加される皆さんと音楽の楽しさを共有していきたい、青春時代を取り戻し維持したいと願って止みません。






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