「やっぱりギターが好き」
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(Sugi-P/1969年生/愛媛) |
「いもーとよー♪」
「汽車を待つ君の横で〜♪」
「まりこのへっ」
「まりこのへっ」
中学時代初めて手にしたのは家庭教師の大学生のお兄さんからもらったヤマハのフォーギター。
「勉強の合間に息抜きするといいよ」
お兄さんごめんなさい。ギターの息抜きに勉強していました。
高校時代は、エレキギターを持つようになり、友達と作ったヘビーメタルバンド。
もともとのほほんとした性格の自分には、少しハードルが高かったようにおもう。メイクして、髪立てて、ライトハンドに早弾き。
大学時代は、バイクにはまり音楽活動は休止。
社会人になり、少しゆとりが出てくるとやっぱりバンドを組んでいた。
仲間との曲作りやライブは楽しいもので、バンドの息抜きに仕事をしていたようにおもう。
結婚して、子供ができてからはギターはずっと弾いてなかった。
趣味は釣りや自転車となっていた。
ギターは過去のものとなっていた。
介護の学生を養成する仕事に就くようになり、学生たちと障害者の施設にボランティアに行くことになったとき、学生から「先生もギターしよったやろ?」
「伴奏して!」と。
「仕方ないなぁ」と何年かぶりにアコースティックギターを買いに近くの楽器屋へ。
それから2年。時々、楽器やのイベントに出たり、高齢者の介護施設などに年数回音楽の押し売りに出かけるまでに。
歌が苦手な自分は、アコギソロのインスト派。
人生の中で時々離れていったが自分はやっぱりギターが好き。
何年たっても「趣味はギターです。」
といえるオヤジって素敵だなとおもう。
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