2010年6月11日
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「音楽とそれぞれの出会い」
 
(Tak28/1959年生/三重)


中学生のころビートルズとマイクオールドフィールドと吉田拓郎の音楽に魅せられアコースティックギターを始めました。
当時の自分では精一杯の「Folksフォークギター(ヤマキ製)」を購入し毎日一生懸命練習したのを憶えています。

高校生になり同級生の仲間や音楽仲間が増えるにしたがい色々な音楽に接しエレキギターへとシフトしたあのころ・・バンドを組んでLツェッペリンやDパープル、エアロスミスなどコピーしたものです。
それでも”アコースティックギター”の音は自分から離れることはなく、ロックバンドとは別に「アコギバンド」を結成し楽しんでいました。
そのころは「将来自分はきっとプロになって好きな音楽で生活しているんだろうナ・・」と疑いもしませんでした(笑)

東京の大学に進学するとそれはもう音楽の独壇場! 大学には毎日通ってましたヨ! 当然授業などは一度も出席しませんでしたが・・ 音楽サークルにバンド練習、レコード屋あさり 三昧!
そこでもやはり色々な音楽が存在することを思い知らされ、レコードはどんどん増え続け狭いアパートひと間には置ききれない状態・・。
バンドではパンクやレゲー、スカ、プログレ、テクノなど、楽しく遊ばせていただきました。 
六本木のライブハウスでコンサートをさせてもらったり、大学の文化祭ではロックフェスを主催して元頭脳警察の「PANTA & HAL」に出演してもらった事もありましたネ〜 
とにかく音楽漬けの日々でした。

でもご多分にもれず現実はそんなに甘いものではなく・・・卒業とともに普通のサラリーマン。  ・・・余裕なく働く日々。

すぐに結婚して子供が生まれ、家族と暮らす生活そのものに幸せを感じ・・・仕事にも充実感を感じていたころ・・・音楽は自分から少し離れました。

20年が過ぎ すべてに余裕というものが出てきたとき、また胸の辺りにムクムクと現れてきたのが“音楽のむし”。
長年ギターケースの中にしまってあったMorrisのギターを久しぶりに手にとった時、「もう一度じっくりとギターを弾いてみよう!」と思い始めました。
中学生の時からずっと憧れであった「Martin」を手に入れ一人爪弾く日々・・・「やっぱりええな〜アコースティックギターの音は!」と自己満足。
そのうち、もっとよい音を求め・・出ました!「ギター増殖病」!  
増える増える「Ovation」やら「Aria」やら、そのうち電気系 「Stratocaster」「Jazz Bass」などまでも増殖してゆきました。

一人でギター遊びをする日々にも少々飽きてきたころ・・偶然、高校時代の同級生(当時のバンド仲間)に久しぶりに会いました。
彼も同じような人生を歩んできたようで、「つい最近憧れだったMartinのギターを買ったんだ! これからもう一度音楽を楽しもうと思ってね・・」との事。
なんて偶然! こんな腐れ縁もあるんだ〜 「また一緒にギターでもやってみる?」・・・って事で、30年ぶりのバンド復活でした。

それからは、仕事が休みの度にお互いの家に出動し「練習」・・というか自由に音合わせを楽しんでいます。
そうそう、つい先日は友人の誕生日という事で「パーティーのサプライズゲスト」として呼ばれ、10曲ぐらいのミニステージなどもさせてもらいました。 このような事が楽しいんですよね・・人生にハリが出ると言うか、他の人を楽しませる事の喜びを感じるとか・・・

今後も「老人福祉施設や児童福祉施設で無償ライブ」や「たまには駅前に行って路上ライブ」などをやろう! ・・と無謀な計画を立てております(笑)





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