2011年10月9日
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「ギターとの付き合い」
 
(SUMI/1964年生/埼玉)


ギターというものに初めて魅力を感じたのは、確か中学2年か3年の音楽の授業の発表会だったと思います。

各自、自由な選曲で歌を発表するテストがあって、記憶が怪しいが私は中村雅俊の「俺たちの旅」だったか、「ふれあい」だったか…をアカペラで歌った。声変わりの頃で随分音を外して恥ずかしい想いをしたのは覚えています。

そんな中で、ピアノの弾き語りやギターの弾き語りを披露した連中がいて、一人これまた記憶が怪しいが松山千春の「季節の中で」を弾き語りした奴が居ました。

歌もギターも上手かったのだろうが、えらく感動してしまったのでした。うわぁ自分で楽器を弾いて歌うってすごいなと、生演奏を目の当たりにしたのが初めてだったのもあったのかな…それから、歌謡曲くらいしか聞いていなかったのが、松山千春やらアリスやら当時ニューミュージックと呼ばれていた音楽に嵌っていったのです。そして当然の事ながら自分もギターを弾いて歌えるようになりたいと強く思うようになったのです。

でも結局は高校生になってその祝いに親に買ってもらったのが初めて。
モーリスのFG−25見た目重視でブラックサンバースト。
同じく買ったばかりの仲間と集まってがちゃがちゃ騒音をまき散らしていました。
でも人前で演奏するようなことは無く、そのうちに熱も冷め、たいして上達もしないまま埃にまみれて部屋の隅に置き去りになっていました。

ただ、完全に忘れ去ってしまったわけでも無く、アリスからチューリップ、甲斐バンドと聞く音楽も変遷していき、思い出したように歌本を買っては下手な弾き語りをしていました。

人前で初めて演奏したのは会社に入ってからで、会社のクリスマスパーティーで楽器を弾く奴を集めて(自分が歌いたいがために…)出演するようになったのです。それから再び火が点いて結構、暇なときに家で弾き語り(カラオケ代わりのような感じですかね)をするようになりました。当時は先輩にもらったチェリーサンバーストのヤマキギターを使ってました、結構枯れた感じの良い音でした。

そのうちに前述のモーリスとヤマキは誰かにあげてしまって、今はヤイリRF90とギブソンソングライターを大事に弾いています。相変わらず上手にはなりませんが、年に1回位は会社の若い連中とライブハウスを借りてライブパーティーやったりしています。

一時はエレキに憧れたりもしましたが、やはりアコースティクギターの響きが好きですね。



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