2012年5月13日
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「50歳にして、ようやく、ビートルズ」
 
(大塚君/1962年生/静岡)


今年、平成24年の2月に出張で、ロンドンに行く機会がありました。顧客の常務、営業部長、経理課長と私のおっさん4人で出かけたのですが、常務61歳と経理課長51歳が大のビートルズファンでして、仕事の中日を一日観光に充て、アビ―ロードスタジオとかの有名な「横断歩道」を見てまいりました。

私は、正直、洋楽が苦手と言いますか、興味がわかない男でして、まず、言葉がすんなりと頭に入らない。英語の歌なんて、どうでもいいと思っておりました。

しかし、拓郎の曲にもビートルズが出てきますし、日本のアーティスト達が彼らの影響を少なからず受けていることは、疑いようはない訳で、従いまして、私も、自分の好きな歌手たちが影響された人々の曲をいつかは聴かないといけないと思っておりましたが、ロンドン出張は、そのきっかけとしては、十分すぎました。

青版、赤版を購入し、聴き入っておりますが、この曲あの曲、あれもこれもビートルズだったのかと、改めて、そのポピュラーさ、新鮮さ、シンプルさに、いいなーと思ってしまいます。

ビートルズいいですね。歌を聴くのは当然なのですが、その評伝等も読み、ジョンが死んだ頃自分は何をしていたのか、考えたりしてしまいます。18歳、高3だったと思います。悩みのまっただ中にいたはずです。

時間は流れております。自分も50歳になり、これからの時間をいかに生きるべきかを考えながら、今日を生きて行かなくてはいけない時期に来ました。一日が早い、一年が早いと感じることが嫌で、嫌でたまらなくなります。日々、どのように過ごすべきかを考えますが、仕事に注力するのは当然として、プライベートでの、過去のやり残しや、やらず嫌いで済ませてきた事物に素直に向き合いたいと思うのであります。

音楽、映像、漫画、小説、特撮ヒーロー、仮面ライダー等など、今一度、向き合いたい事物に丁寧に向き合っていきたく思うのです。

ビートルズは、その、若き、幼き日々の聴かず嫌いの曲達です。あの頃聴いときゃ良かったとは思いません。今聴いて、新鮮であること、それがすべてです。

ビートルズデビュー50年、私の生まれた年1962年が、彼らのスタートであることも知りました。これから、しばらく、ビートルズ熱が静かに続きます。 




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