2012年10月4日
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「楽園商街 in ソウル」
 
(ごん/1962年生/ソウル)


早いもので、2度目のリレーエッセイが7年ぶりに回って来ました。私は転勤族で、前回はアメリカに赴任した際に偶然にもCF.Martin社が車で行ける距離であることがわかり、家内と幼い娘を引き連れて、工場見学に行ったことを書かせてもらいました。

現在は、なんと韓国のソウルに駐在中です。引越し荷物と一緒にMartinを送るのが不安だったので、こちらには某国産ギターを1本持ってきました。赴任後すぐ、例のごとく楽器店探索をしましたが、あまりパッとしたところがなくInternetで調べると、ソウルには「楽園商街」と言うとてつもなくでかい楽器屋街があることがわかり出向いて来ました。

場所は、ソウルで有名な観光名所の一つ仁寺洞のすぐ近くですが、行ってみると外観は無機質な大きなビル。でも確かに“楽園商街”と書いてあります。階段を上がりビルに入ってみると、そこは広大なフロアに100軒かそれ以上もあろうかという多くの楽器店がひしめき、通路も含めて所狭しとギター等の楽器で埋め尽くされていました。圧巻です。アコギが多いですが、エレキ、ピアノ、管楽器、ドラム、PA、その他珍しい楽器や小物等々、あらゆる楽器類がありました。冗談でなく迷子になりそうでした。その中を歩いているだけでなんかわくわくするような嬉しい感じがして、時間を忘れて歩きまわりました。肝心のMartinを扱うショップも数は少ないですがありました。価格はローカルギターはかなり安いですが、輸入ギターはあまり割安感は無いようでした。

実はこの日は、いわゆる高級ギター狙いではなく、ソウルのアパート住まいで近隣の部屋の方に迷惑が掛からないよう、某社のサイレントなギターを買おうかと考えていましたが日本からの輸入ギターも、ほとんど日本での価格と同じくらいでした。結構日本語や英語がしゃべれる店員がいて、コミュニケーションは問題ありませんでした。ただ、値切るにはそれ相応の語学力は必要です。チューナーを買った店の店員は、“押尾コータローを知ってるか?”と聞いて来ました。

ということで、とりとめのない話になってしまいましたが、異国の地に来てしまったものの、7年経った今でも当時と同じコテコテのフォークを夜な夜なビールを片手に弾いています。たまの休みのときは、この楽園商街をぶらっとしてみたりします。

皆さんの中にも韓国ソウルに旅行をされる方がおられると思いますが、興味のある方は、是非この“楽園商街”を予定に入れてはいかがでしょうか。何か新しい発見があると思います。
 
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