2013年1月25日
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「ギターとザ・ベンチャーズ」
 
(Kou/1951年生/神奈川)


戦うオヤジの応援団 に入会し、エッセイの依頼が舞い込んできました。

私がギターを間近に感じたのは、中学3年の卒業式が終わり各教室での懇談会のときでした、同級生が教室の真ん中でギターを弾き始め、当時の流行歌 (?)でクラス全員大盛り上がり、むろん演奏者はその場の中心人物です、それを羨ましく見ていた私は触ったことすらない楽器でしたが、少ない小遣いを貯め、初心者用の教本を片手にドレミファから独学で始めました。

高2の時に当時はリズム(サイド)ギターでしたが、同級生4人でエレキバンドを組み、初めて合奏をしてみたものの、それは聴くに堪えないものでし た、高3になりメンバーに女性4人を増員、カンツォーネ式のバンドとして練習を重ね、バイトが舞い込んでくるようになったのには驚きでした。

大学時代は軽音楽サークルに入っていましたが、アルバイトが忙しくなり2年で挫折、結婚も早かったせいで日々の生活に追われ、その後は全くギターとは縁のない生活、テレビで音楽番組を見ても全く興味も出ませんでした。

少し生活にもゆとり(?)ができた7〜8年ほど前、動画サイトでザ・ベンチャーズを何気なく検索し、1960年代70年代の画像(動画)を見たとき、当時にタイムスリップした感じで、それ以来ベンチャーズにすっかりはまってしまい、当時憧れていたメーカーのギターも購入してしまいまし た。

学生の頃はただ単に憧れだけで、ウォーク・ドント・ランとパイプラインそれにダイアモンドヘッドの代表曲3曲は、なんとか耳コピーし弾けるようにはなったものの、その先へは挫折し進めませんでした、しかし、時代は大きく進化し、CD・DVDが生まれ、耳だけではなく、自分の目で何度も同じフレーズを確認でき、タブ譜との出会いと相まって一気に数十年前に戻った感じです。今では自己満足のレパートリーも20曲を超え、夜な夜なひとりベンチャーズを楽しんでいます。

年齢と共に来る記憶と集中力の低下、そして指先を衰えさせないためにも、早く仕事が終わったときは欠かさず練習をしていますが、やはり老いは止め られず、最近ではカラオケだけが先行してしまうことも増えてきました。

私が10代の頃に出会ったザ・ベンチャーズ、メンバー変更はあっても未だに現役とは凄いとしか言えません、ノーキー・エドワーズ、ボブ・ボーグル、ドン・ウィルソン、メル・テーラーの4人が私の記憶に残っていたベンチャーズです、今では当時のメンバーはドン氏しか残っていませんが、たまにノーキー氏も参加してファンを楽しませてくれています、この先一日でも長く現役を続けてほしいと願っています。

私自身この先どこまで続けられるか未知数ですが、仕事柄バンドを組むということが難しく、また、組めるほどの腕前ではないので、最後まで自己満足のひとりベンチャーズで頑張ります。





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