2015年9月30日
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「一生楽しみたいならギターを覚えろ!」
 
(マサムネ/1960年生/千葉)


フォーク酒場なる存在を知ったのが昨年。会社の近くに「音市」なるお店があると聞きつけ、早速訪問。なるほどこれは自分世代でも、とっつきやすい。
フォーク酒場をネットでいろいろ検索しているうち、「戦うオヤジの応援団」の存在を知ることとなった。

ギターを始めたのが14才の頃。オヤジが質屋から「赤いガットギター」を手に入れ、私に「お前これで古賀メロディーを弾けるようになれ」と渡された。
・・・・(そんな昔の唄知らんよ!)

中学時代は拓郎、陽水、かぐや姫、グレープ、高校は文化祭でキャロル、クールス、ビートルズ、ブルースなどバンドを組んでまともに勉強もせず、ギター三昧。TAB譜とにらめっこしながらカセットテープを何回も繰り返し聴き、リードギターのソロを耳コピーしまくった結果、腕前は上がったが学業は赤点の嵐、進級危うしで苦労しました。
バンド仲間とは社会に出てからも付き合いがあり、お互いの結婚式で演奏を披露しあったのがよき想い出。それから25年以上のブランクと遠ざかっておりましたが、3年前、行きつけの鮨屋の大将が昔ギターを弾いていたとの話で意気投合し、現在、アコギユニット組んでフォーク酒場に出没し、オープンマイクで楽しんでいます。

50代半ばになると 譜面が見えない、コード進行が覚えられない、指が動かない、歌詞も覚えられない・・・ナイナイづくしの現実に愕然とする今日この頃。
若かりし日々に覚えた幾多の楽曲は頭の片隅にあり忘れはしません。然し、現在は新曲を練習してもすぐ忘れてしまう。これが老いというものなのかを実感してしまう。

最後になりますがギターへの思い入れを中国の諺を変えて引用してみた。

「一時間だけ楽しみたいなら酒を飲め。三日楽しみたいなら結婚しろ。一生楽しみたいならギターを覚えろ。」 ですね!

 



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