「ふり返れば道がある」 |
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(マロ/1954年生/千葉) |
この文章を書いている今、自分は62歳。子供の頃、60歳はかなりの老人に思えたが、いざ自分がなってみると、「そんなに大人?」という思いはあります。周りが、年齢にふさわしい行動を期待するから、老人役を演じているだけで、心の中では、子供のままじゃないかと感じています。あなたもそう思いませんか?あっ、ビジュアルは完全にフケてますけどね(笑)。これ特殊メイクなんじゃないかな~(笑)。
ただ、子供の頃とひとつ大きく違うのは、昔のことをいろいろ思い出すことが多くなったということでしょうか。ふり返れば長い道が続いているわけですから無理もないことだと思います。未来に続く道より圧倒的に長いわけですからね、残念だけど(笑)。子供達は未来への道が無限のように延びているわけで、うらやましい限りです。
今回、このような場をいただいたので、少しボクの音楽体験のことを思い出してみたいと思います。しばしのあいだ、お付き合いいただければ幸いです。
■衝撃的だった森進一!
中学生の頃だったと思いますが、テレビからすごい声が流れてきました(笑)。なんじゃこれは!というダミ声。それが森進一でした。それまで綺麗な声で歌うのが歌手なのだと思っていましたから、ビックリです。水原弘とかフランク永井とかの歌声とはあきらかに違う声。後年、サザンオールスターズがデビューした時も、似たような感覚がありましたね。
■クラビネットの稲妻!
スティービーワンダーの『スーパースティション』。これをはじめて聞いたときは雷にうたれたような感じでした。ボクは高校生でテレビの音楽番組で聞いたけど、文字通りテレビに釘付け。あのはじけるようなリズムは、いろいろなアーティストに影響与えましたね。井上陽水の氷の世界もそうですね。そして、迷信の中で使われていた楽器がクラビネット。ドラムソロに続いて鳴り響くクラビネットサウンドはまさしく稲妻でした。
■まるで映画じゃないか!
音楽は聴くものというボクの固定概念を打ち壊したのがマイケルジャクソンの『スリラー』です。まるで映画を見ているようなクオリティのミュージックビデオ(笑)。確かにビートルズのさまざまな映像は先駆的な作品でしたが、完成度という点でスリラーはひとつの到達点だったと思います。今、作られる無数のPVはビートルズの実験映像とマイケルの『スリラー』のパースペクティブのどこかに収まるんじゃないでしょうか。
■ひとつの時代が終わった!
やはり、ビートルズ。ビートルが解散したことでひとつの時代が終わったと感じた人は多いんじゃないでしょうか。ビートルズが活動していた時期は、なんというか、みんな仲間みたいな(笑)。同じ空気を吸って生きている。みんなどこかでつながっているという気持ちを持てた雰囲気がありました。フラワーピープルとかサイケデリックとか・・・。懐かしいです。アップル本社の屋上。彼らの演奏。すばらしい時代でした。
■やはり演歌はソウル・ミュージック!
小さいときから洋楽中心でした。中学生だったかな~。最初に買ったLPはアンディーウイリアムスとハリーベラフォンテ。毎日「デーオ~、デオオオ~ッ」って歌ってました(笑)。そんな自分でしたが、やっぱり年なんでしょうか。最近、フッと思い出したのが映画『居酒屋兆治』の主題歌『時代遅れの酒場』です。やっぱり健さん、いいですね~。しぶい!この映画には、ちあきなおみも出演しています。ちあきなおみがまたいい味だしてます。
演歌でお勧めは藤 圭子。藤 圭子が歌う『兄弟仁義』。いいですよ。ボクにとってのThe昭和です。しかし、演歌のイントロってみな似てますね(笑)。
■今を感じる存在感!
ボクの最近のお気に入りはback numberの『思い出せなくなるその日まで』。これまで、弾き語りを念頭に井上陽水、安全地帯を聞き込んできました。陽水も玉置もたくさんの名曲があり、すばらしい歌唱力があります。ボクの大好きなアーティストです。それに加えて、最近のアーティストもすばらしいなと思います。one
ok rockもいいでね。そしてback number。ボクがいま、一番、存在感を感じるアーティストです。『高嶺の花子さん』が有名ですが、ほかにも良い曲がたくさんありますので、機会があったら是非聴いてみて下さい。
こんな話をするとまだまだ止まらないのですが、ずいぶん長くなってしまったので、この辺で終わりたいと思います。最後までおつきあいくださりありがとうございました。
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