2004年12月14日
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000-28といつまでも
 
(バート・レンボーン/49歳10ヶ月/茨城)
 


もう50歳が目前になって、何となく自分の成り立ちみたいなものとか、これまでどんな風に歩いて来たんだろうとか、無意識のうちに後ろを振り返ったり、ちょっと早いかもしれませんが、余生と言われるものをどんな風にしようかと考えることが多くなりました。

そういう現象に抵抗はなく、細かい字が見にくくなったり、髪の毛のボリュームがどんどん減ったり、山菜の旨さが身にしみたりすることと同じく、自然なことなんだろうなと思っています。

今年000-28(1949)を手に入れてから、30歳でこれを買っていればどんなに素晴らしい人生であっただろうかと思う反面、今だからこそこいつを弾く歓びが心の底から湧いてくるのかもしれないと思ったりしています。

あの弾厚作先生の名セリフ「幸せだなあ。僕ぁー君といる時が一番幸せなんだ。僕ぁー死ぬまで君を放さないぞ。いいだろう?」の「君」を「000-28」に置換えると、今の私の心境そのものなのです。

これからもっとギターにのめり込むぞ。レパートリー少ねえけどもうチョット練習してパタータに飛び込むぞー!


おまけの余談です。「忘れえぬ鮮烈な映像とサウンド」

年代の記憶がちょっと曖昧ですが、多分1968年頃でしょうか?
私が中学生になった頃に、NHKのアンデイ・ウイリアムズ・ショーに出演したS&G。
Mrs.ロビンソンを演奏した後、客席の中に花道でせり出した浮島のようなミニステージ(小さな電球の飾りで縁どられてれていた)で、アンデイ・ウイリアムスと3人で演った「スカボロー・フェア」。
ポール・サイモンの右手(ボディーに小指を立てて弾いていた)の俯瞰でのアップ映像(ブリッジ後方斜め下からの、どアップ)。
夢のような美しいメロディー、ハーモニー、ギターサウンド‥‥

NHKに保存されていないんでしょうか。あのお宝映像。


 
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