2004年12月29日
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「アクースティックギターパーティのこと」
 
(かっと/44歳/東京)
 


アクースティックギターパーティを続けてもはや50回を数えようとしている。
年4回のペースをかたくなに守ってきたので12年以上続いていることになる。

古い話で恐縮だが、シンコーミュージックのアコースティックギターブック5に紹介されたこともあるので、ご存知の方も居られると思うが、一言で説明すれば、ギターの好きなメンバーの気楽な演奏の場である。

ポリシーは『来る者は拒まず、去る者は追わず』おかげで最近ご無沙汰の方もいるし、3ヶ月に一度必ず顔を合わせる人もいる。一度しか来てくれなかった人、喧嘩別れのようになってしまった人もいるが、特に気に病むことも無く継続していけているのは、ひとえに常連参加者のパワーと心遣いの賜だと思う。

私自身は基本的に中立を目指しており、誰と喧嘩をするつもりも無いので、結果として場に肌が合わない人は自然に足が遠のいているようだ。個人的にはそれが寂しい場合もある。

今まで神奈川県小田急線相模大野駅の近くで開催していたのだが、遠い所からも集まってもらっており主催者冥利に尽きる。北は札幌から南は博多まで。
広島、岡山、大阪など、本当に遠い所からいろいろな人に何度も参加してもらい、場を盛り上げてもらった。感謝している。

3ヶ月に一度と言うペースは、例えば新しい曲を練習するための期間としてそれなりに適切だと思うし、余り間延びするとギターを弾くと言うモチベーションのテンションが維持できなくなってしまうので良いと思っている。
たとえギターを余り弾かずに3ヶ月を過ごしたとしても、参加すれば、その参加者のエネルギーに圧倒され、無性に練習したい気持ちにさせられると言う意味でもナイスな期間だ。

パーティに参加いただいている方々も多彩で、演奏スタイルも様々だ。
歌の伴奏としてのギターからポップスのオリジナルソロアレンジ、ウィンダムヒル系やハープギターの持ち込み、ラップトップスライドなど、ギターの魅力を再発見する場としても充分な集まりだ。過去にプロの方も一般参加として何度も参加いただいている。

持ち込まれるギターも様々で、参加しているだけで耳だけは自然に肥えてくるから、イザ自分の楽器を新調しようと思った時にはかなり悩まされるのは仕方のない所。また、楽器固有の音もさることながら、継続して参加していると所有者に弾き込まれていく幸せなギターの音の成長を実感することが出きるのも重要な楽しみの一つだ。

おかげで、新品のギターに触れた時、その音の素性の善し悪しが判断できたり、そのギターを弾き込んだ際の音の成長が容易に想像できるようになってくるのも会の功名だ。

このエッセイを読んでいるあなたも是非一度参加して見て欲しい。次回は2月11日に川崎市の某所で行われる予定だ。女性の常連さんもいます。
連絡はお気軽に私まで。ご連絡をお待ちしております。 ikat@1833.jp


 
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