2005年1月25日
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「貧乏人のギター沢山」
 
(あつし/35歳/宮城)
 


 諸先輩と違いリアルタイムなフォーク世代ではないのですが、すっかりギターの魔力にかかって25年。例に漏れず初めはお下がりのガットギター。鉄弦張ったらブリッジが剥れてしまいました。中学2年の時に初めて自分で買ったギターはモーリスTF801。そこからギター病の進行が始まったのでした。

 社会人になり、自由になるお金が出来ると、当時赴任していた松本市の楽器屋に通い、欲しいギターを次々と手に入れ気付いたら生活の自由を自ら奪っていました。

 私は「さだまさし」がフェイバリットなので自然の成り行きでY社のギターが好み。当時カタログでスペシャルオーダーのページを指を咥えて眺めておりました。とあることをきっかけにとうとうオーダーして、憧れの1本を手に入れることが出来ました。感激で弾きもせずに眺めるのみ。弾く時は同い年のD18。特注ギターは展示品扱いでした。もうギターはこれさえあればいい!と思ったのは今は昔。この病気は完治しないようです。物欲が絶えません。家族には「お前だけだ!そんなものに無駄遣いするのは!」なんて言われたり。言わせておきます。同じ病気の持ち主がここにも一杯いますから。

 現在は、仙台のペニーレインというお店で毎週末に開催されるウィークエンドライブにて、あの特注ギターをかき鳴らしております。昨年の6月に初めて店に踏み入れてから真剣に遊べる?空間にすっかり取り付かれて毎週ギターと一緒に通っております。

 例の特注ギターは今年12月に10才になります。ピッキングによる傷も沢山できて貫禄がつきつつあります。その間も気付けばギターが増え続けています。よって、お金が貯まりません。


 
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