2005年4月13日
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心地よい左指の痛みと共に
 
(Ryo/48歳/福島)

 
昨年の夏から、東京某店のWEB-SHOP-HPを覗いておりました。
本当は、D−45が欲しいのですが並行輸入とはいえ高嶺の花です。
D−41が定価で55万が並行輸入で32万弱、20回分割払い金利手数料無!を見たとたん胸が高鳴りました。
ポジションマークが変わったのもHPを見て知りました。俺にもあの憧れのMARTINが買えるかもしれない・・・。でも、試奏もしないで決めていいものか?2週間考えたあげく、あきらめました。

その後、高校時代からの親友と飲みに行った時です。昨夏の健康診断にひっかかり急にMARTINが欲しくなったこと、試奏せずに買えないこと、持ち合わせが無いこと、色々話しました。すると彼から「実は、国産だけれど俺も新しいギターを買ったんだ」「お金を貸すから買ったらどうだ・・・?」と言われました。即、お願いしたのは言うまでもありません。

高速バスで親友と一緒に上京し、往復の車中および昼食はビール三昧の一日でした。親友との何十年ぶりの遠出、昔話に花が咲き「修学旅行で京都の楽器屋さんでケースの中のD−45を触ろうとして親友に止められたこと」・・・まるで二度目の修学旅行の気分でした。D−45・D−42・D−41SPを何本か試奏しましたがD−41に決めました。

家に帰り自分のMARTINを見るたびに心が落ち着きます。ローコード、特にmaj7を弾いたときに、簡単なコードなのに「アッ!!正ヤンと同じ音色だ。」と思い一人満足しています。

何年も長時間ギターを弾いていないので左指が軟らかくなっていて、とても痛くなる。でもその後には、心地よい左指の痛みとMARTINの余韻が残る・・・。

 
 
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