2005年4月14日
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ビンテージ・ワーゲン/コールマン/アコギ
 
(67camper/47歳/高知)

 
ビンテージギターとのはじめての出会いはgibson Hummingbird '64でした。
アメリカのオークションで手に入れたギターです。ラッカーチェックと打痕だらけでお世辞にもきれいじゃないですし、アジャスタブルブリッジはノーマルに変更されておりましたが、手にした時の軽さにびっくり!音も甘く、今まで所有したギターとは全く別物でした。

ギブソンを所有してしまうと、マーチンも所有したいと考えるのがギター弾きの当然の結末!!D-28が欲しかったのですが、たまたまそのときにいいタマがみつからずD-35/ '73に落ち着きました。田舎に住んでいて自分で弾いて音を確かめることができない環境ですのでいまだD-28の凄い音は経験していません。
一度新品の D-28を試奏する機会がありましたが、うちのD-35の方がサステインが凄く新品にしなくてよかったなと感じています。
さらに、D-41/'76、 D-18/'71と手に入れ一人で悦に入ってます。

この4台とも本当に弾きやすく、テクニックに問題がある自分にもうまくなったのではと錯覚させるほどきれいな音を奏でてくれます。昨年は職場のクリスマスコンサートにも出演し、拓郎の制服(ハープ入りで)とS&Gのボクサーを演りました。できは???でしたが、今年もまたやってやろうと練習を積んでいます。今はアンジーにはまっててなんとか弾きこなせるようになってきたところです。

みなさん御存知のようにアコギは結構管理が大変で、4台を弾き回しているので弦はチューニングしっぱなしですが今のところネックは安定しています。今年の冬は、乾燥でハーモニクスがビビったりしましたが、風呂場の脱衣場に置くとなおってしまいました。結構微妙です。未だに木が生きてるんだなと実感したことでした。

それにしても”ビンテージ”、”オリジナル”の2つの言葉に自分はどうも弱いように思います。キャンプ道具のコールマンや車の空冷ワーゲンもこの2つのキーワードを冠してよく語られます。ギターもランタンもワーゲンも結構手がかかりますが、経年変化が加わり何とも言えない味がでてきており、自分にとって本当にかわいい宝物です。当時のオリジナルはみてるだけでもその工芸品としての美しさにうっとりしてしまいますが、古いランタンを点灯しキャンプで使い(点灯にコツがいる)、通勤にワーゲンを使ってこれで高速も走り(最高下りで100kmしか出ない)、ビンテージギターを弾いて唄えて、初めて道具としての価値を感じる今日このごろです。
 
 
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