2005年12月20日
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「人生80年」
 
(つかさ/58歳/埼玉)



昔、人生50年、今、人生80年かな?現在、私はIT業界に身をおく58歳。

私の生活優先度は、遊・食・業・住・衣です。つまり遊ぶために一生懸命仕事をし美味しいものにこだわりをもって友と酒を酌み交わしながら音楽を語る。この時間を求めて又仕事をする。一生は一生だとの祖父の遺言がこの年齢になって重く感じられ、やっと私なりの目標がこの年齢になって見つかりました。

これからが音楽を本当に楽しめそうです。いろんなジャンルのコンサートにも参加できる感性にやっとなりました。今まで音楽のプロの道を目指す多くのチャンスがあったのに、悉くタイミングが悪く逃がしてしまいましたが、今は、サラリーマン生活暮らしの中で楽しく音楽を愛せる事を嬉しく思っています。

財津・陽水・こうせつ・武田など多くの九州人が私と同時期に音楽活動を共にしており、マチュア時代は決して上手いとはいい難かったけど、彼らは見事に多くの苦労を乗り越えてプロになりました。相当の根性とヤル気がなければプロにはなれないのでしょう。プロへの誘いは受けましたが、私には彼らのような根性はありませんでした。だから私はプロにならなくて良かったと痛感しています。

一時期、私は2足のわらじを履きながら音楽活動をしていた時期もありましたが、他人のコンサートにいってもアレンジや楽器の使い方に興味がいき、素直な心で音楽を楽しむ事は出来ませんでした。大学の音楽サークルで指導のボランティアをしていた30代の時も、技術論ばかりこだわって教えていたと反省しています。今は、自分独自のギターチューニングで好きな個所で好きな音を出せればいいと思いながら、自分なりの研鑚を積んでいます。

あと5年東京で仕事に燃焼し、その後は九州の温暖の土地(大分県)で海の見える高台に録音スタジオを建設し若者への音楽指導と夫々の年代に共感出来る音楽作りをめざし、大分から世界へ音楽発信できる事を人生最後の目標にしています。勿論、今まで書き溜めていたオリジナル約100曲のCD化も行い孫への遺言として残す計画を立てています。

私の音楽観を支えているのはギターを含めた弦楽器です。弦の出す響きが海を伝わっていく様子を想像しただけで楽しくなってきます。夢で終わるかもしれませんが、可能性がある限り年齢に関係なく努力しつづけます。

まして歌声もCDにいれるので60歳になって歌えなくならぬようVoice Trainingも続けています。戦うオヤジのメンバーで共感できる方がいればもう一度バンドを作ってみたいと思っています。音声(ハーモニー)と楽器音のトータルサウンドで人を魅了できる音楽を目指したいと考えています。


 
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