2014年10月14日
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「忘れていた夢、諦めきれない夢」
 
(planton/1964年生/兵庫)


三十数年前の高校生の頃、フォークギターでジャカジャカ弾きながら歌を唄ってみたいと思い、ギターを手にした。でもバレーコードが全く出来ない。当然弾ける曲は限られて、つまらなくなってギターの練習はあっさり止めてしまった。

そこからは全くギターには興味を持たず学生時代、サラリーマン生活を過ごして来た。でも4年程前いくつかの偶然も重なり、突然ギターに再チャレンジしたくなった。

もう一度やってみてそれでもダメならダメで良いと思いながら。楽器店で見た目で気に入ったギターを買って来て、家で恐る恐るFのコードを練習してみた。ん?あっけなく音が出た。

「何でやねん?」と意味不明な疑問を持ったけど、やっとスタート位置に立てたと思う。高校生の頃の挫折が今に機能しているのかもしれない。

あの時、もしバレーコードが弾けていたら今の楽しみは無かったかもしれない。都合良くモノを考えるこのオヤジは肯定的に過去と未来を眺めている。





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