2015年1月23日
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「地球の裏側で歌って」
 
(ミッキー/1953年生/愛知)


私は62才、愛知県職員として38年間勤めた後、長年の夢であったJICAボランティアとしてボリビアでの生活をはじめて1年4ヶ月になります。日本では馴染みのないボリビアですが、サンタクルスという第2の街には日本人の移住地コロニアルオキナワとサンファンがあり多くの日系人が暮らしています。

この異国の地で皆さんと出会うことができたのはまさに奇跡のようですが、事の発端は「上を向いて歩こう」です。最初の1ヶ月間の語学訓練の時、講師たちと一緒に小旅行に行った帰り道でのことです。ボリビアの人たちは皆陽気で満員の小型バスの中でずっと歌いっぱなし、そして、日本の歌も聞きたいということになった時この歌を思いつきました。なにせ、私以外は皆20〜30代の若者ばかりで共通の歌といっても考えつかず、苦肉の策という感じでした。でも、みんな一緒に歌ってくれて良い思い出になりました。

それからもこの歌のことが頭に残り、語学訓練の成果発表ではスペイン語の歌詞を探して講師も含めてみんなで歌ったりしました。この時は音楽隊員のバイオリン演奏付きで、結構評判はよかったと思っています。
その後、任地での活動に入り、日本のテレビ放送もないこの地で、心を和ませてくれるのはやはり若き日に聞いたフォークソングです。今は、YouTubeでコンサートの様子なども見ることが出来るので、日本にいる時よりもこまめに見るようになりました。

そして、ある日、ふと、楽譜が手に入らないかと思い、いろいろ探した結果「戦うオヤジの応援団」を知ったわけです。しかも、楽譜を見るには会員登録が必要ということで・・・出会いまでかなり長い道のりでした。
結果、楽譜の中身は童謡ばかりでしたが、おかげでこの会を知ることになり良かったと思っています。もっかの悩みは手元にギターが無いことですが、日本に帰れば時間があるはずなので、部屋の隅で眠っているギターとの付き合いはそれからの楽しみということにしたいと思います。





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