2015年11月25日
<エッセイ一覧へ>

「音楽活動の再開」
 
(大島/1959年生/群馬)


子育ても一段落した2011年の正月に昔のブルーグラスバンド仲間から電話があり、久しぶりに合わせてみないかという話になり、十数年のブランクを経てまたギターを弾くようになりました。最初は単発でライブをやって終わる話でしたが、なんとなく次の予定が入り、練習も定期的にやるようになり、ずるずると音楽活動を再開しております。

そのうち、大学のサークルで一緒だった別のフォークソングバンドの仲間からも、老人ホームで訪問ライブをやるから手伝ってくれないかと話がありました。適当にコードを合わせれば良いという話だったので軽い気持ちで参加しましたが、老人ホームへ行くと大勢のお年寄りが待っていてくれて真剣に耳を傾けてくれました。

「半分ボケてるから練習のつもりでいいよ」という話でしたが、うまくしゃべれないおじいさんが、一曲終わるたびに「お~お~!」と喝采をくれたり、「ふるさと」を歌えば大声で泣き出すおばあさんがいたり、「またおいで」と玄関先まで見送ってくれてずっと手を振ってくれたりで、こちらが逆に感動をもらっています。こりゃ、真剣にやらないと失礼だと思うようになり昭和初期の歌謡曲を現在必死でコピーしております。古賀メロディーをやりたいのでフラットマンドリンも30年ぶりくらいで弾き出しました。

今は、Youtubeでオリジナル曲のイカした動画を公開して世界中で評判になってメジャーレーベルからCDデビューする夢を見ながら、ボケ防止に努めております。




エッセイ一覧へ→
トップページに戻る→