2004年7月15日
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「私とギターとの歴史」
 
(RYO/45歳/東京)
 


私が始めてギターを手にしたのは、中学生のころでした。

最初はどこで買ったかは覚えていませんが、フォークギターと言うやつで、メーカは鈴木だったと思います。その後、ドレットノートが欲しくなり、当時4万円ぐらいのMOUNTAINと言う、単板のギターを買いました。購入理由は、単板で貝が入っていて綺麗で、お店で弾いてみて、弾きやすく、大きい音がすると言う理由だったと思います。

音は買ってからずいぶんたってからわかったのですが、外観はMARTINですが、いわえるギブソンの音によく似ていました。このギターはフレットが磨り減り、指板が減ってへこむほど弾きました。当時の音楽はかぐや姫、風、陽水、グレープなど、70年代のフォークソングでグループを組み、文化祭やチャリティー、募金活動などのコンサートで演奏するようになりました。

その頃、友達の影響で中川イサトさんを知り、中でもイサトさんの西風、ポールサイモンのアンジーに感動し、私の音楽に大きな影響を与えました。
しかし、自分のギターの音に不満を感じるようになり、高校3年の夏のゼミの帰りに御茶ノ水のイシバシ楽器店でMARTIN D41を見て衝動買いしてしまいました。
またそのころから、CSN&Y、ガロ、シグナルを好んで聞くようになり、特にシグナルのライブで住出さんが曲と曲の間に時々ソロで弾いていた曲が印象的で、今までとは違い単音ではなくJAZZコード??を主体にした綺麗なメロディーのアレンジに驚きました。

大学時代は、ピアノ、バイオリンなどを入れたグループでバックギターとして参加し、オリジナル曲やその他いろんな人の曲にチャレンジしました。そしてジョーパス、アーククルー、リーリトナー等の音楽を好んで聴くようになりました。

その後、就職、結婚と自らの演奏する時間は極端に減り、ギターもケースの中で過ごす時間が増えましたが、昔の音楽仲間と子供連れでキャンプへ行くようになり、キャンプ場で野外コンサートを行うようになってからは、ギターと過ごす時間が極端に増えました。昔を懐かしんで、70年代のフォークソングをやるかたわら、ソロギターを聞き始め、又自らも弾き始めました。

このころから、新しいギターが欲しくなり、イサトさん本人に相談した所、今のMARTINをもっと弾き込めとの忠告をされましたが、それを無視してラリビーを購入。しかし、そのうちMARTINの音が恋しくなり、渋谷の黒沢楽器店の秋野店長に相談したところ、00042を勧められ、現在メインギターで弾いています。

最近の音楽活動としては、新しい音楽仲間と懐かしいフォークソングをやりながら、ソロギターを弾いて楽しんでいます。

今後の課題としては、ソロギターの分野では自分が弾いて楽しんでいる領域をどうしても抜け出せなく、どうしたら人を感動させることが出来るソロギターを弾くことが出来るのか悩んでいるこのごろです。音色、ダイナミックレンジ、リズム、感情ともに足りないように思います。

 
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