2004年10月19日
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「心豊かに・・・・。」
 
(ChaBin/43歳/宮城)


一昨年の年末にオヤジフォークデュオ「ChaBin」を結成した。
活動拠点は、相棒のChaが経営している「PENNYLANE」。

結成当時は、カウンター席8+BOX席1の収容人数15名程度の、カラオケスナックだった。去年の6月から「週末ライブ」と称して、毎週土曜日にフォークライブを開催し始めた。

時を同じくホームページを開設し、「ChaBin」のアピールを開始した。
ホームページの効力は絶大なもので、次々と音楽仲間と知り合う事になり、「週末ライブ」も「WeekEndライブ」と名称を変え、開催日も毎週金曜・土曜の二日間になった。

そしてなにより、今年の4月には「PENNYLANE」の拡張工事が行われ、収容人数40席というライブハウスとして生まれ変わった。今では、週末になると多彩なミュージシャンが集い、活気あるライブを展開している。

ChaBinを結成してからというもの、交友関係も生活リズムもガラリと様変わりしてしまった。個人的に最も変わった点は、創作活動というアイテムが増えた事。つまり、オリジナルソング作成。

ギターを手にした者なら誰もが、自分の言葉で、自分の作り出した旋律で自分をアピールしたいと思うはず。私もギターを手にした中学生の頃、オリジナルを作っては友達に聞かせたものだった。

が、しかし、年を取るにつれ、生活が会社中心になってゆくにつれ、ギターからも唄作りからも遠ざかっていた。気がつけば、なんと40歳!これと言った趣味も無く、ただ繰り返しの毎日に埋没されたいた。

そんな時、そんな中年男に「ChaBin」が舞い降りてきた。久し振りに真面目に弾いた♪22才の別れ・・・♪神田川・・・実に新鮮だった。そして、必然的に手を付けたのがオリジナルソング作成。
自分でも、何年ぶり??と聞きたくなるくらい久し振りの唄作りを始めた。

不思議なものでポンポンと唄が出来上がる。感覚的には「唄が降ってくる」状態。出来上がった唄には、若い頃には決して表現できなかったであろう「青春」が見え隠れしている。
今現在、20数曲の作品がある。その一つ一つに自分の気持ち(魂)を込めている。

ただし、自分の想いと聞き手の感想の差は必ずある。
自分では「受けない唄を作っちゃったな〜」と思いながら披露した歌がいきなり評判高くなったり、また、その逆もあったりする・・・・。そこが、面白いところなんだけど・・・。

そして何より嬉しい事は、音楽仲間にカバーされて歌われることである。
ただ単に「イイ唄だね〜」と誉められるより、唄ってくれるという事はどんな言葉よりも嬉しい賛辞だと感じている。

人間とは愚かなもので、一度誉められると二匹目・三匹目のドジョウを求めてしまう。イイ唄を作ろうとか、受けようとか、そういう方向で唄を作ろうとすると絶対にイイ作品はできない。
まして素人、テクニックは皆無、締め切りなんていうのも無い。
あくまで自分のペースで、そして心豊かにしていれば自然に唄が降って来る。唄は作るものではなく生まれてくるもの。生意気なようだが、そう思う。

心豊かに・・・・
こんな言葉を書けるのも、家族の理解、そして「ChaBin」の存在、多くの仲間達に恵まれているからに違いない。

感謝、感謝、の気持ちで一杯である。みなさん、ありがとう!そして、これからも・・・・ヨロシク哀愁!!

 
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