2005年2月7日
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10年間あまりでふえたもの
 
(稲葉/49歳/千葉)
 

仕事の関係でまるで知り合いのいない千葉県の外房の街に越してきて10余年たちました。たまたま知り合いに誘われて、高田渡、加川良などの曲をやることになったのが始まりでした。

当時持っていたのは、国産のリゾネーターギター(1975年ごろ購入)とストラトモデルの2本。高校時代よりギターを弾き始め、最初は高田渡。そしてお約束の拓郎、そこからブルーグラスへと(初来日のビルモンロー、ラルフスタンレー、ジミーマーチン等々みてます 秘蔵写真?多数)。
そして大学時代に知り合った友人からエルモアジェームスを教えられブルースを聴くようになり、ドブロやスライドギターの音が好きで買ってしまったのが前述のギターなのでした。とはいえ、今も少ないですがドブロの弾き方など周りに知っている人もおらず、自己流でぽつぽつと、そしてラウンドネックだったので普通にギターとして弾いていました。

それがはじめてバンドにはいってやることになってしまったのです。そのうちにもう一人ブルーグラスをやるというバンジョー弾きが加わり、別にブルーグラスバンドをやる話も出てきました。そこで普通のギターが欲しくなり、当然D-28 ということで初めて買ったちゃんとした?アコースティックギターがマーチンなのでした。

それからはドブロ スクエアネック、ギブソンのラップスチール 335と手に入れ、335は去り、D21がやってきた訳です。マーチン150周年記念のやつです。詳しくはこちらをご覧ください

そして、しばらく楽器は買わなかったというか買えなかったのですが、インターネットという悪い遊び?を覚えてしまい、そこで知ったのがCATERというペダルスチールギター。昔から欲しかったのがどこにも現物が無い、あるいはとても値段が高くて手が出ないと思っていたのがなんと12万で手に入る。何とかお金を工面して買ってしまいました。

昨年の春すぎから、一度はおさまった物欲が再発。ライブでみたリッケンバッカーのフライパンというモデルのスチールギター(世界で最初のエレキギターといわれているものです。もしかしたら寺内タケシさんの自作が最初?)の音にすっかりやられてしまった私は、同じリッケンのB-6というのを手に入れほっと一息、ところが同じ市内に住むルシアーのKさんのところにうかがうと、なんとワイゼンボーンのモデルが数台作りかけになっているのを見て早速交渉、商談成立(ただいま製作途中)。

以上だらだらと書きましたが、楽器も増えましたがそのおかげでいろいろな人に知り合えました。越してきたときには一人の知り合いもいなかったこの街でたくさんの仲間に知り合えたのも、ギターのおかげではないかなと。

ですから、私は世の奥様方に申し上げたい「夫がギターを買うことは人間として成長するために避けて通れない道なのだ」と。決して反対してはいけません。にっこりと微笑み、だまって財布をあずけてやってください。

ここで皆様におねがいです。このことを、どなたかうちの女房に言ってくれませんか。

 
 
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