「随分な私」 |
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(inu/45歳/岐阜) |
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そもそも音楽に興味を持ったのは、小学校に入った許りの頃でグループサウンズ、多分スパイダースだったと思う。スパイダースは今でも好きだ。その後受験生ブルースを聞き、帰ってきたヨッパライを聞いたが、小学校時代は巷に流れるビートルズを聞きロックの方が好きだった。
中学に入ると吹奏楽部でトランペットを吹き出した。2年生の時には、優秀な先生と先輩に寄生して何と全国大会にも出場した。その頃、従姉妹からガットギターを貰った。これが最初のギターで自前で入手するのは大学に入ってからになる。
本当はロックがやりたかった。ジェフ・ベックを聞いて俺には無理だと思った。それでもロックがやりたくてベースを買った。でも田んぼの真ん中には仲間はいなかった。自宅では、深夜放送それも受信状態の悪いTBSのパックインミュージックを聞きながら、ガットギターでフォークを歌った。
高校時代はジャズをよく聴いた。スコット・ラファロのベースに痺れていたが、俺にはあれは無理だと気付いた。大学の劇団では劇中歌を作ったり、伴奏したりしていた。3年の時、どうしても12弦が欲しくなり、S.YairiのYD-302-12を買った。
大学を出た頃からギターに触ることが極端に減った。理由は幾つかあるが手元に12弦しかなかったのは結構大きい、と思う。チューニングが面倒、弾きづらい、弦が高い・・・・私は我が儘で飽き性です。
此処で告白致します。本当は職業上(舞台音響家、レコーディングなんかもします)とても拙い事なので言いたかあないが、敢えて告白します。私は実は大変な音痴です。中学の時、全国大会に出る程の吹奏楽部の顧問は私の余りの音痴に閉口して、クビにしたくてしょうがなかったが、毎日熱心に練習に来る姿を見て教育的見地から言い出せなかったそうだ。
序でに告白します。私は実はリズム音痴でもあります。手拍子をしていて暫くすると他の人とズレている自分に赤面することがよくある。
更に告白してしまえば私はギターをまともに弾けない。一昨年突然ギターが弾きたくなって購入したが、元々下手だったのに20年のブランクは大きく、指が動かない、思った所と違うフレット&弦に指が着地していることが多い。然し私の旺盛な物欲は、ギターを10本も買ってしまった。まあ自分の分という物を多少は心得ている積もりではいるのでそれ程高いギターに手を出している訳ではない。「随分」の原義「分に随う」用に心掛けて人生を過ごしている積もりである。
然し妻からは「ズイブンな奴」と思われているようだ。まあきっと私はギター集めを止めないんだろうなあ、いつの日にか高いマーティンを手に入れてやろう!マーティンもギブソンもオベーションもみんな私のローリングストーンなのだ。ズイブンな野望だなあ!
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