2005年3月29日
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マーチン・・・それは突然私のもとにやってきました
 
(まこちゃん/43歳/埼玉)
 


ギターに初めて興味を持ったのは、中学1年の文化祭の時、先輩のバンドが演奏するスモーク・オン・ザ・ウォーターやハイウェイスターを見た時からでした。そのカッコ良さに憧れて、翌日からは昼休憩の度に音楽室の弦の切れたポンコツ・クラシックギターをいじって一生懸命真似をする日々でした。・・・そして年が明けてお正月・・・やっぱり自分のが欲しいと思い、お年玉をはたいて買ったのが「roje(全音?)」のフォークギター。ピックガードがハミングバード風のちょっと派手っぽいやつ。ヤングギターやガッツを買い込み、「神田川」あたりを教材にAm、Em、アルペジオ・・・とお決まりの練習に明け暮れました。・・・が、3カ月後にはエレキギターを買ってしまったのです。そう、私は地味な「フォーク」ではなく、派手な「ロック」に憧れていたのです。それからの中学、高校を通しロック一辺倒で、ひたすら文化祭で目立つ事だけを目標に頑張る日々が続きました。

大学進学後もギターを続けたいと思い「軽音楽部」をのぞいてみたのですが、「格好だけロッカー」みたいな連中ばかりがたむろする部室にすっかり興醒めし、いつしかギターから遠ざかってしまったのでした。

時は流れ(既にオヤジの領域に入ってから)、ちょっとした気紛れで、Yahooオークションでフェルナンデスの「ZO−3」を落札しました。何弾くの?と言えば、一人きりではさすがにロックとはいかないので、昔買ったかぐや姫やオフコースのソングブックを引っ張り出し、ポロリポロリと弾き語りの真似事を・・・。

でも、こうなると欲しくなるのがアコースティックギター。もちろんこれもオークションで探し、70年代頃の0フレットの付いたアリアを1000円で落札。しばらくはこれで結構満足して遊んでましたが、こいつがどうにもこうにもフレット音痴で・・・3フレットあたりを押さえると微妙にシャープする始末。結局、元のさやではありませんがオークションで売り払い、さぁてどうしようか・・・と思っていたところに・・・そう、こちらのホームページと出会ってしまったのです。

それまで「マーチン」なんて全く思いもしなかった。いや、一生買えないと思ってた。いやいや、そもそも1000円ギターの代わりがマーチンなんて考えられない・・・と当然思っていた私ですが、なんかスイッチが入ってしまってその気になってしまいました。しかしこのホームページの影響力は絶大でした。我ながら驚きの心境の変化!。「自分も死ぬまでに自分の手で鳴るようにするためには今買うしかないんだ!」と言う強い信念が湧きあがり、ついに「D−28」を買ってしまったのです。

マーチンを買って2週間目の2月中旬、キッチンパタータにお邪魔しましたが・・・何も弾かずに帰りました。練習会と言いつつも、私にはりっぱな「発表会」の場でした。そんな訳で今はひたすらリベンジに向けて1曲でも弾けるよう精進しています。しかし指か痛くて痛くて練習不足は否めません。でも折角得た機会ですから、これからも楽しくギターライフを送りたいと思います。これからもよろしくお願い致します。


 
 
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