「キーを押すより、弦を押さえろ!」 |
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(TAKO/1957年生/埼玉) |
戦うオヤジの応援団の山下さんから原稿の依頼をいただいてからひと月あまり。当初は10月中旬くらいに、ハイ、原稿お届け!と目論んでいたのですが、あれよあれよという間に10月も晦日。初めの余裕はどこへやら、慌ててパソコンに向かったのはいいのですが、はて何のお話をすればいいのでしょう?と思案思案の日々。やはり現在進行形のマイバンドのことを書かせていただくのが筆の進みよろしいのでは?と一念発起、筆(キー)の赴くままにブルースフォークバンド「打痕!」のことをお話させていただきます。
打痕!という奇妙な名前のバンドを結成してまもなく一年。これまでに15回を超えるライブ(と呼ぶにはおこがましい場もありましたが)をやってきました。正直申して、一年前にはこれほどの回数、人前にて拙い演奏を披露するとは思ってもおりませんでした。皆さんのあたたかい励まし(同情と憐れみ?)、そして本人たちがいたって単純な性質ということもあり、賑々しい時間を重ねることができました。本来であればアコギ2本にウッドベースくらいが相応しいお店に、タイコを持ち込み、エレベをブリブリ言わせ、アコギにしては過大な音でリードを弾きまくる(ああ、なんて迷惑な連中なんでしょう)。どうしてこんなになっちゃたのかしら?来年に向けて自問自答をしてみたいと思います。
もともと打痕!のメンバーは、旧浦和市の某市立高校の同級生。当時は別々のバンドで音楽に関わっておりました。それが卒業以来30年の歳月を経て、ひょんなことからタイコとギターが集い、そこにベースが駆けつけ、さらにはリードギターが絡むというまさに電光石火の早業で打痕!結成とあいなりました。「時を超えて人を結びつける音楽とは、なんとすばらしいものなんでしょう!」と焼酎のグラスを片手に、こんな時ばかり音楽礼賛となるのです。
おおかたタイコを擁しているバンドというのは、発表の場も限られてまいります。汗がほとばしるライブハウスで若者に混じって飛び跳ねるのはさすがに恥ずかしくもあり、前述のようにお店のオーナーに多大なるご迷惑をおかけすることになるのです。来年からはバンドの丈を整え、ぜひ戦う応援団のライブにも出演させていただきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。おっとその前に、ギターの腕前を磨かなければなりませんでした。このへんで駄文を連ねるためのキーを押すより、弦を押さえたいと思います。
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