2006年12月24日
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25年忘れていたもの
 
(チャースラ/1959年生/愛媛)


今年の初め2月のまだまだ寒い頃のこと。社会人になって20年は転勤族、それから実家に戻って5年目になる。休日車を走らせていて、普段はあまり通ることの無い道でギターのお店をみつけた。自宅から車で5分とかからないところなのに今まで知らなかった。

店に入るとオヤジさんがいて、とりあえずライトゲージをワンセット買った。店を始めて20年近くになるとの事。オヤジさん曰く最近のマーチンは質が落ちたと嘆いていた。ヘッドウェイのギターを勧められた。私には初めて耳にするメーカーだった。お店でギターに触ると懐かしく楽しい気分になった。

早速自宅に戻りギターの弦を張り替えてみた。このギターは私が中学1年の秋に1万円で購入したもの。もうあれから34年経っている、そこらじゅうガタがきているが捨てられません。

当時は拓郎、揚水、かぐや姫の曲をよく聴いてた。その中でもかぐや姫が好きだった。その日、新品の弦に換えて久しぶりかぐや姫を弾いてみた。「神田川」のアルペジオは何とか、「好きだった人」のスリーフィンガーは指からまりまくり、なにせワンコーラス左手がもたない、握力が無くなり指先が痛くてたまらない。でも何かの縁があったのでしょう、その日からギターの練習を始めています。

ギターは、それから直ぐに当時欲しかったモーリスをオークションで買いました。30年前はマーチンなど頭中に無く、あのCMのモーリスが最高だと思っていたから。それと、かぐや姫はレコードしか持っていなかったのでCD、DVDをほとんど買い揃えてしまいました。

最近はゴルフの回数が減って、週末にギターを弾くのが楽しみです。まだまだ練習不足で指が動きませんが、何時かは人前に出られるようがんばります。夢はマーチンD-45を手にしてステージに立つこと。

自分と同じような思いを持ってる人が、こんなにたくさんいることを知って大変うれしい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。



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