2007年3月11日
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「今一番伝えたい想い」
 
(Pooh/1974年生/大阪)


人生の中でつらい時期って誰にでもあるよね
去年の今頃のあたしは人生で一番つらい時期を過ごしていた
真っ暗な闇の中を、前にも後ろにも進めないで
もう自分じゃ、どうしようもなくて・・・
ただただ、苦しみだけがそこにあった
そんな時、東京での仕事の話がもちあがった 
東京に行けば何かが変わるかもしれない 
そう思って引き受けることにした
こうして、2006年10月、祈るような気持ちで東京にやってきた

急激に変わった環境に緊張しながら、しばらくは静かに時間が流れた
そして、12月某日
初めて応援団のイベントに参加することになった
不安とドキドキでパタータのドアを開けた
みんな優しい笑顔で迎えてくれた
そこは、音楽を愛する人達が集まり
あたしの大好きな音楽で溢れていた
初めてとは思えないほど、居心地がよかった
瞬く間に時間が過ぎ、しめくくりは応援団のテーマソング
「わたしたちの望むものは」

♪〜今あるふしあわせにとどまってはならない
  まだ見ぬしあわせに今飛び立つのだ〜〜♪♪

このフレーズが耳を通り抜けた時、心の中で何かが弾けた
自分にもまだしあわせになる力が残されているのではないか
このままじゃいけない 前を向いて一歩を踏み出さないと…
暗闇の奥底に一筋の光が見えた気がした
あたしは最後の力を振り絞って、その光に向かい歩き始めた
一歩、また一歩・・・その道は決して平坦なものではなく
時々泣いたりもしたけど もう、それは悲しい涙ではなかった
あたしの中に音楽が根付き、しあわせの音を奏で始めていた

もし、東京に来なかったら…
あたしはまだ暗闇の中を彷徨っていたと思う
ただ真っ暗なその道を、もう歩いてさえいられなかったかもしれない

この数ヶ月の間、たくさんの素敵な出逢いに恵まれた
縁あって出逢うことができたみなさまに伝えたい
この出逢いがあったから、今、あたしはここにいます
みなさまに出逢えたことを心からしあわせに思います
たくさんの音楽と笑顔、やさしさを・・・ありがとう

"Nothing is so strong as gentleness and
      nothing is so gentle as real strength."



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