2007年11月15日
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「かぐや姫」に焦がれ
 
(こーへい/1963年生/愛知)


中学1年の頃初めて聞いた「かぐや姫」。
44歳になった今現在まで、記憶に残り、これだけ自分の人生に影響するとは、その当時は思ってもみなかった・・・

なけなしの金で買ったラジカセに姉貴に頼んで吹き込んでもらったかぐや姫の2枚組みの”Forever”の120分テープを初めて聞いて以来、その感動は、それまで生きてきた中で一番の興味となった。早速母にねだり、お年玉の前借りで買ったARIAのギターとドレミ出版の楽譜とで、悪戦苦闘の毎日を過ごした。

中学2年の3月に卒業生を送る会に仲間と一緒にバンドを組んで「アリス」の”チャンピオン”を学年代表で演奏。自分はサイドボーカルという役目を果たした。今でもその時のテープは、記念としてちゃんと保管してある。その後バンドは解散したものの、かぐや姫なら何でも来い!になるようにやはり毎日ギターと戦った・・・

このかぐや姫の出会いが、多分音楽の基本となっていると今でも感じる。
何が基本か?かぐや姫は、マイナー曲が多い。例えば、この時にチューリップを好きになったメンバーは、メジャーな曲に進み、ビートルズに憧れたメンバーは、エレキ使いになったり。。。ここで分けられてしまったと思う。だから、最近ギターの音の違いに気付くまでは、オベーションのマイクを通した音が、一番良い音!と思い込んでいたしその音に惚れ込んでいた。社会人になって余裕ができて、買った2本目のギターが、こうせつが、電車で盗まれたオベーションスーパーアダマスのブルーだった。このギターの音に勝てる音はない!と強く思っていたので、かぐや姫の後は、松山千春に自然に走った。

マイナーな曲は、オベーションが合うんです。
そしてその感覚は、40歳になるまで変わる事はありませんでした。凄く狭い世界を見続けていたことと今更ながら感じています。決して後悔や、間違ったとは思ってないんだけれど、音楽のシェアを狭めていたと思います。サザンを聞いても、バラード系が良く聞こえる。ハードロックも聴いたけど、X−Japanのマイナーバラードの聴き心地が最高に良い。。。こんな感じで・・・

40歳になってやっとその線を越えたきっかけは、ミスチルの桜井さんの声でした。それを知って、MartinやGibsonにも興味を持つようになりました。今では、ギター収集家のように、狂ったようにギターを探し気付いたら5本のギターオーナーになっていました。

そして、今でもマイナーな曲をシャリシャリと涙しながら弾き語る・・・これが、一番の楽しみなおっさんギタリストをやっています。戦うオヤジの応援団との出会いによってより、その道を鍛え、ますます精進しようと思えるようになったことにとても感謝をしています。

いつか、かぐや姫の曲を何年ぶりかにバンドとしてコピーして、一人でもそれを聞いてくれる人が居たなら、自分の人生は、楽勝だと感じる、今日この頃を語ってみました。





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