2009年3月11日
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「魅せられたギター」
 
(フランケン/1950年生/神奈川)


ギターを弾くようになったのはやはりミュージシャンの素晴らしい演奏に
魅せられたからだと思う。特に好きな曲をあげてみたいと思う。

Don't Think Twice It's Allright(Jack Elliott)
やはり最初はPPMのソングブックで練習した曲だけれど、ある日、両国のフォークロアセンターに行く機会があり、そこでJack Eliotがこの曲を演奏しているレコードを聞かせてもらった。この演奏は本当にショックだった。彼の独特の歌い方となんとも言いようの無いリズムを持ったギター。いまでもその時の強烈な印象が残っている。
Wilwood Flower(Stanley Brothers)
ブルーグラスにはのめりこまなかった。しかし当時買った数少ないブルーグラスのLPの中ではこの曲は好きな1曲だった。フラットピックで弾いた最初の曲かもしれない。
F.F.V. (Doc Watson)
ブルーグラスにはのめりこまなかったけれども、マウンテン・ミュージックにはのめりこんだ。’68年頃だろうかFENで放送されたDoc Watsonの紹介番組で流れた数曲は実に素晴らしい演奏だった。
Doc' Guitar、Victory Rag、Brack Mt. RagそれとこのF.F.V.だった。
この番組は録音して後で何度も聞いた。特にこの曲には魅せられた。曲の途中で演奏するギターソロは何度聞いても飽きなかった。
Doc Watsonには数限りなく好きな演奏がある。
Alice's Restourant(Arlo Guthrie)
この長い歌を歌うことはなかったけれど、このギターは弾いていて気持ちの良い曲だった。小指をハイポジションに伸ばさないといけないこの演奏は、今ではもう弾けない。
Both side now(NGDB)
チューニングを変えて演奏するこの曲も、弾いていて実に気持ちの良い曲だと思う。
Mr. Bojangle(NGDB)
NGDBのMr. Bojangleのイントロのギターはすばらしいと思う。このイントロ無くしてこの曲は無いとも言える。
Mr. Bojangle(Devid Bromberg)
とは言うものの、この人の演奏も特筆ものだと思う。
Here Comes The Sun(Beatles)
この曲をギターで弾こうと思うようになったのはやはりGeorge HarrisonのBangladeshコンサートのレコードを聴いてからだと思う。あのレコードでは非常にはっきり弾き方がわかった。この曲を弾く時はカポをしなと弾けないのが欠点だろうか。とてもきれいな曲だと思う。
Bad Weather(POCO)
今では実に懐かしい曲だが、このギターソロは今でも格好いいと思う。Paul Cottonのギター(たぶんマーチン)の重厚なサウンドには魅せられた。指の届く最も高いポジションから6弦の開放弦までを使った流れは本当に美しいと思う。
Judy Blue Eyes(CS&N)
Dチューニングで弾かれるこの曲は、アルバム(Crosby,Stills & Nash)で演奏されているものよりもWoodstockでの演奏の方が好きだ。どちらかと言うと荒々しく弾かれるStillsのギターは最初から最後まで途切れなく弾き続けられる。3人の絶妙なコーラスと共に名演だと思う。

尺骨神経麻痺。
子供の頃の骨折が原因で左手の小指と薬指の神経が無くなった。
しかも握力が極端に弱くなり、ギターを思うように弾けなくなった。
長い間まじめにギターの練習をしなかったのだが、50歳を過ぎてから学生の頃のバンドを再結成をしようという話に友人のMは乗ってくれた。
勿論昔のようにはギターは弾けなかったが、Mは私のギターには一切文句を付けない。そのかわりコーラスをちゃんと歌えと励ましてくれる。
私は本当に弾けなくなるまでギターを弾くだろう。
自分の弾き方をいつまでも探していると思う。




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