学生時代に「誰も演奏するヤツいないからお前やれ!」と先輩のフォークグループのバックでエレキベース(グレコ)を演奏してから、この楽器の音のブッとさにのめりこみ、夏バイトでルイス・ジョンソンと同じ白ピックガード、太ネックのFenderプレベでロックへと移行したのは遥か40年近く前か・・・。残念だけど日本のブラ・ジョンにはなれなかったな(当たり前だよ)。
俺も年食った、握力が落ちた、ジャズベじゃないと運指がスムーズにいかないし、練習するレギュラーバンドもないし。そんな時に何かの雑誌で知ったのが「戦うオヤジの応援団」なんです。
初めて柏のパタータに中古のマーティンD45を持参して全く初対面の人といきなりCSN&Yやガロの曲を合奏・合唱して人前で歌う楽しさを覚えてから、もう10年も経ったんでしょうか?
その後、楽器を弾く楽しさに芽生え、色々な楽器演奏技術をマスターするためにレッスンに通いました。やっぱり、プロやセミプロ級の人は演奏うまいし(当たり前)、教え方もうまいよね。
フォルクローレで演奏される楽器「チャランゴ」を教えてくれた先生は、ボリビアのインターナショナル・チャランゴフェスティバルで優勝された女性でメッチャうまいんでビックらしましたが、おかげで2年間通って何とか人前で弾けるようになりました。今でもハカランダの「アランドレス」(ボリビア製)は持っています(フォルクローレ用ギター奏法はこの女性のご主人から習いました)。
初めて人前で(改まった場所で)チャランゴ演奏したのが、やはり、パタータでその時に山下さんから「チャランゴおやじ」と命名されちゃいました。2年前の那須温泉合宿で初めてお会いした方から「ああ、あなたがあのチャランゴおやじさんですか!」と言われて嬉しいやら、恥ずかしいやら・・・・・・。
その後、山下さんの奥様から代々木のウクレレ・レッスンを紹介していただき、当時小錦のバックをされていたプロの方に手ほどきを受けました。すぐにカマカのコンサートとソプラノDXを買いましたよ。弾き込んだコンサートは今では弾き傷だらけになりましたが、最近は特に良い音してます
(または猛暑のせいで楽器が暖まっているせいか?)。
去年の春に新宿のカルチャーセンターで3ヶ月間沖縄三線のレッスンを受けて、これも直ぐ少し高い三線(D18より安い)を購入。沖縄音楽独特の音階、良いですね!もう下手よりもノリの世界!
仕事がらみの宴会等で弾く機会が増えました。カチャーシー(ハイサイオジサン)がまだまだ拙いです。
三線が少しうまくなると、今度は三味線が弾きたくなり同じカルチャーで去年の10月から3ヶ月練習したけど、さすが日本の伝統芸能(ですか?)、一筋縄では上達せず今年の4月から再度チャレンジしたんですが。今年の那須温泉合宿で三味線持参の方の演奏を聞き、自分の演奏技術の拙さをさて置いて、長唄用の紅木(こうき)三味線(高いけどD28よりは安い)を買っちゃいました。やっぱ楽器は値段と音質・音量は比例しますよね、高い楽器は練習したくなりますよね!そんな訳で7月には演奏会(前座)に出演させてもらいました。プロの人はさすが、D28が買える金額の象牙の撥を使って良い音(日本の夏!)で弾いてました。すごいな。
なかなか上手くならないのがブラジル音楽の要カバキーニョ。日本で3本の指に入る方にならっているけど、テンションのきつい4本のスティール弦、幅の狭いネック、テンション音たっぷりのコードワークと何とも弾きにくい楽器で同じポルトガル人が持ち込んでハワイの人にアレンジされたウクレレとはエライ違いですよね。でもショーロ音楽は良いな。ギター、パンディロ、フルートと一緒の演奏はカッコ良いな(上手くなりたい)。
そういえば、バンドゥーリア(ペルーのカンチス郡シクアニ村の伝統楽器)という楽器は自己流でマスターしました(したつもり)。カルナバル(ようはお祭り)で現地だけで演奏される楽器のようです。なんせ1コース5弦で4コースなので20弦、ネックよりネック・ヘッドの方が長いんですから。
たぶん、日本でまともに(またはそれらしく)弾けるアマチュア演奏家は10人ぐらいじゃないのかな。
でも最近はあまり弾かなくなってしまいました。
なんせ似たような曲ばかりで飽きちゃうんです。
今までの人前の演奏で印象的なのは、2年前だったかな、原宿での大学校友会忘年会で大先輩の元俳優であるUさんの前でチャランゴを演奏した時です。ちょうどフォルクローレ練習の帰りだったんですけど、紹興酒を5杯飲んだ頃、ボクシング部の総監督で某社の社長さんから「15分ほどU先輩の前で演奏してくれ、頼んだよっ!」と。
慌てて中ジョッキ一杯のウーロン茶を飲んで体内のアルコールを薄め間違えないように演奏ました。今でも記憶にしっかり残っています、脳の血管が膨張して破裂寸前だったことを・・。
昨年10月には、埼玉県蓮田市の特別養護老人ホームで全13曲を相棒のミースケさんと1時間20分程で演奏した時も印象深いですね。何せお年寄りの前で演奏するのは初めてだし、何が受けるのかは全くわからなかったですが、習いたての三線にはお年寄りは背筋を伸ばして聞いてくれました。
体力勝負といえば、猛暑の今年8月の中野ゼロホール玄関脇のイベントスペースで演奏した時は、ホント暑さでぶっ倒れるかと思いました。何せ、マイクというかPAなしですもん。湿気で弦はベタベタになり音は段々出なくなるんです。
でも我慢強く聞いてくれるお客さんて良いですね。こういう人たちが本当の音楽好きなんでしょうね。
(勿論、打ち上げのビールがおいしかったですね)
10月の3連休はビーパルで知り合ったオーナーが経営する長野県の大自然の中にあるオートキャンプ場で昼間は「子供ウクレレ教室」を開催しています(今年もやります)。
生徒は小学生の初心者ですが、結構サマになってきます。夜の「キャンパーによる音楽の森コンサート」に出演すると、親御さん達から喝采とカメラのフラッシュを浴びます。
子供たちには良い経験が、私には「子供」の「初心者」に教える難しさが勉強になります。
40代に差し掛かった頃からよくもまあこんなに色々な楽器を、月謝を払って習い、家族に「うるさいなぁ」と言われてもへこたれずに練習し、最後はライブで花を咲かせてる自分に呆れていますが、誇りにも思っています。今では休日の楽しみの一つとして確実に定着してきてます。
あと何年かで迎える60歳定年を区切りに、小遣いが減る楽器購入はやめて(あるいは売って)、その代わりにそれぞれの楽器演奏スキルを少しづつ上げようと思っています。
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