2004年7月11日掲載 「ろーんぐ・たいむ・あ・ごー」から続く
ローンでギターばっかし買っていて、ちょっとだけ幸せになっていたヲッサンはある日気づきます。
(と、言うか、その頃には既に気づき始めていたらしい…)
「なんだか、自分の周り、トンでもなくヘンだけど、おっそろしく凄いヲッサン(一部ヲヴァサンあり)ばっかりじゃないか…」
「ヤバいぞ、これは…楽器もやたら高級なのばっかしだし、テクはみんな凄いし、あまつさえ歌まで上手いと…きたもんだ。」
(でも、見た目はむさ苦しいのばっかり…いや…しー、しー…)
そんな集まりの中で、下手糞なギターを一人で弾いていてもロクな事がない、と思ったのかどうか…
(リレーエッセイ掲示板で 2004/10/03 に“人前でギター弾かない”宣言、してるねぇ、ヲッサンてば…)
そのヲッサン、実は「ろーんぐ・たいむ・あ・ごー」から去ること概ね一月程前、2004年の初夏、中古の電気ウッドベースモドキを手に入れていたのでした。
そう、ヲッサン、かつてはウッドベース弾き。
学生の頃はそこそこの腕前だったような気がしていたのです。
(思い込みは貴重だ…何よりも強力だし…)
ところが…ところがです。
ベースなんてぇ楽器は一人で弾いてもそんなに楽しいものではないのです。
かつて体育会系に「おぃ、そのブンブンにもドレミファあるんか?」と言われた位です。
(一般市民の認識なんざぁ、ンなもんさね)
ある日ヲッサンは、集まりの中で若いんだか爺ぃなんだかよく分からないけど、大人しく人の良さそうな旦那と、矢鱈喧しいけれど魅力的な声をしたお好み焼き屋の小母さん風と言う組み合わせの夫婦者と出会うことになります。
(あ、これ、私が言ったんじゃないかんね…)
後で分かったことですが、三人は同級だったのです。
音楽的な傾向は決して同じ向きではないのですが、この二人といると落ち着く、妙に居心地がよいことにヲッサンは気づいたのでした。
あれからもう6年…
お好み焼き屋の小母さんは、何となく垢抜けて小綺麗になりました。
大人しそうに見えた白髪頭は、実はテクニシャンの上、偉く硬派だと言うことが見えてきました。
ヲッサンは元々“い〜かげん・てきとぉ〜”が信条なので細かい事は余り気にしていませんが…
今日も三人はどこかのステージにいるかも知れません。
三人ともなんだか人生がとても楽しそうです。
君!君だよ!そこの一人で俯いてギター弾いてるおじさん!
ギター以外の楽器が得意なおばさん!
人生愉しんでる??
音楽、一人より二人、二人より三人!
一緒に歩く仲間を見つければ…
もっと、幸せになっちゃうぞ!
続く…(ほんまかいなっ?次の順番まで生きてればねっ!)
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