2010年10月28日
<エッセイ一覧へ>

「やっぱりマーティン」
 
(ひであき/1962年生/栃木)


「408134」
これは、私がメインにしているマーティンのシリアルナンバーです。

18で上京して3カ月後に銀座の山野楽器で出会い手に入れました。
今のように1ドル=80円なんて時代じゃなかったので、ローンが大変でした。最初は思うように鳴らず、また、演奏するジャンルもジャズをはじめ多岐にわたるようになり、あまりこのギターに手を伸ばさない時期もありました。

しかし15年を過ぎるあたりから音が微妙に変化してきたと思います。
たくさんのギターを弾き比べたわけではないし、材質などの蘊蓄にもまったく興味がないので、本来の音なのかどうかはわからないけど、音の立ち上がりや減衰してゆくときの広がり方が、自分にとってはとても心地よいものに変化してきました。ひょっとしたら、ギターの音というよりは私自身の弾き方なのかもしれませんが。

自分のなかにあるイマジネーションを刺激してくれる音。この音がなかったら、今ライフワークにしているインストの「渓流魚シリーズ」のイメージは浮かんでこなかったと思う。

現在いくつか定期的にライブを行っていますが、ソロでのライブは必ずこのギターをチョイスして、ブルースやジャズのライブでストラトや175を目いっぱい弾き倒しても、自宅でのクールダウンはこのマーティンで行います。

ちょっと不謹慎なたとえですが、マーティン以外にもお気に入りのギターは数本ありますが、これらはいわゆる「愛人」で、本妻はやっぱりマーティンなんだと思います
 
前回のエッセイへ⇒





エッセイ一覧へ→
トップページに戻る→