リレーエッセイの2回目の執筆である。前回は2004年8月なので6年ぶりだ。前回の時には、「ギターを触りはじめている」という風にかかれていた長男も、春には高校生となり、少しはギターの腕もあがったようだ。ただ残念なのは、コピーしているバンドが洋楽のロックである。バンド名もわからないバンドなので、いまいち共通の話題とならないことが残念だ。
ギターに関する生活に関しては、6年前とあまり変わっていない。相変わらず週末は吹奏楽の練習ばかりである。新しいギターも欲しいのだが、お金はともかく、置く場所を作り出すのが困難だといえよう。それでも最近は以前よりはギターを手にする回数が増えた。1週間に1〜2回ぐらいはさわるようになった。
私自身、応援団が開催するイベントへの参加は少ない。そんな中、1度だけ参加させていただいたイベントがある。2008年4月の「第10回 戦うオヤジの応援団ストリートコンサート」である。なぜ人前で歌うことにしたか、その話を書くことにする。
その昔高校生の時は、いろいろ人前で演奏をしていた。高校の新入生歓迎会、文化祭にはフル参加だった他、北千住の「甚六屋」(?)に歌いに行ったり、ライブハウスのオーディションも行ったり・・・。しかしその後、自分の実力を知ったからか、人前で歌うことはなくなった。その結果、息子は人前で歌を唄うという父の姿はみていなかったことになる。
そんなある日。人間ドックの健診結果において、肺がんの再検査の判定がでる。肺の先の方に影があるという。喫煙者でない私は結果を疑った。しかしネット等で調べてみると非喫煙者にも肺がんがあり、また、その5年生存率は喫煙者のかかる肺がんと比べて著しく低い。30%程度であったかと思う。その後専門医で、大きなX線撮影、CTスキャンの撮影、その結果もかわらず、やはり肺に影があるということだった。
もしかしたら長くないのかもしれない。そんな風に思っていたところに、ストリートコンサートの募集があった。唄っている姿を一度だけでもみせておきたい。そんな気持ちから臨んだステージであった。その後肺の方の結果は経過観察となる。それらしい影が現在みえないようなので、血管かなにかのイタズラであったのかもしれない。そんな私の希望は、次回ストリートコンサートに参加するときは、長男と一緒にステージの乗ることである。
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