「春なのに……」 |
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(五円玉/1949年生/北海道) |
春なのに、……札幌では、いまだ残雪が見られます。
所々ではありますが、確実に冬は残っています。
限られた、そして、今となっては私だけの人生のなかに、
冬は、……雪はもうごめんだ、と言いたいところだけれど、
季節の訪れとともに容赦なく、そして、あたりまえのように、
私の周りを白く塗りつぶしてしまいます。
先日、「外は白い雪の夜」と言う楽曲を二週間ほど練習しました。
松本 隆さんの作詞なのですが、その詞のなかに自分の過去が
同席してしまい、唄っている途中で、声が詰まってしまいます。
“傷つけあって生きるより、……慰めあって別れよう”
このフレーズです。
涙腺が弱っていることは、子供の頃から知っていました。
でも、年を重ねるたびに、その症状は悪化の一途を辿っています。
折角、練習したのに、人前で弾き語りを出来ない、この現実、
なんとなく、悔やまれます。
春なのに、……練習曲に巡り合えません。
残雪が、私の気持の中にあるからかも……。って言うか、
別れ、を題材にした曲が多いから、かも知れません。
涙腺に負担を掛けずに弾き語りが出来る楽曲に挑戦しよう、
と思っています。
春なのに、そんな感じな、今日このごろです。 |
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