「好きな曲を楽しく弾き歌い続けていきたい」 |
|
(Aco Taka/1954年生/大阪) |
ギターとの出会いは、私が中学2年の時の文化祭で同級生が女の子からの黄色い声援と憧れの眼差しを受け、ベンチャーズの曲を体育館で颯爽と演奏しているのを見て、男ながらこれは"かっこいいな"と正直思い、当時兄が持っていたガットギターで練習をはじめました。
それから高校に入学、当時はフォークソングブームの真っただ中にも関わらず我が母校にはギター関係のクラブがなかったので、やむなく同じ音楽ということで吹奏楽部に入部。しかしながら、ギターへの思いが日々強くなり、高校二年の時にフォークソングの好きなものたちを集め同好会を立ち上げ、当時関西方面で活躍していた「五つの赤い風船」やアリスの前身の「ロックキャンディーズ」、「サイモンとガーファンクル」などの曲をコピーし、フォークソングにのめりこんでいたのを懐かしく思い出します。
その後、二十歳前に知り合った友人とグループを結成し、当時深夜放送が大人気で桂三枝さんの司会のヤングタウンや近畿放送の諸口あきらさんの司会のアクションヤングにもださせていただき、二十五歳で結婚するまではギターに没頭していました。
結婚後は、人前でギターを弾くといえば友人、同僚の結婚式ぐらいでギターを弾く回数も年々減り、かれこれ二十年ほど前からはほとんど弾かない状態が続いていました。
三年前の十二月の忘年会の一次会から二次会に向かうほろ酔い状態の職場近くの商店街で若かりしころのギター仲間しんちゃんと偶然再会。なんと彼が南米音楽のフォルクローレのプロとして頑張っているとの話を聞き、その日彼から自作DVDをもらい、彼のギターテクニックに大いに刺激を受けました。また、その半年後に別の友人が大阪ミナミでアコースティクのライブをするので見に来ないかと誘われ、友人達の演奏を聴きこれが決定的な起因となり、ギター再開のきっかけとなりました。
まずは、埃をかぶったギターケースから唯一残っている二十歳過ぎに購入したギブソンをケースから久しぶりに引っ張り出したものの以前から気になっていたブリッジの割れとネックの反りがひどくなっており、弾くに耐えぬ状況から修理に出し、新品のギターが買えるような修理代をはらい、それから練習再開です。
まずは二十年前に途中で弾くのを挫折したエリッククラプトンの大好きな「ティアーズインヘブン」から練習を始め、その後も60年代から70年代の以前から弾いていた洋曲、和製フォークを中心に練習し、やっと二年ほどたちちょっとはましに弾けるところまでやっとこぎつけました。
気がつけば定年退職まで二年ちょっと、これからは趣味として好きな曲を楽しく弾き歌い続けていきたいと思っています。 |
|
|