穴修理中「Fixing a Hole:the Beatles」 |
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(なるを/1964年生/愛知) |
まるさんの紹介で最近参加させていただいたなるをと申します。私は吉田拓郎さんで音楽に目覚め,Beatlesに衝撃を受け,その後紆余曲折を経て,また原点回帰というか,60〜70年代の音楽に戻ってきています。自己紹介もそぞろですが,今回のリレーエッセイでは,the Beatlesのアルバム「Sgt. Pepper’s」 に入っている,「Fixing a Hole」という曲について書かせていただきます。歌っているのがPaulなので,曲を書いたのもPaulだ と思いますが,歌詞については微妙にJohnが絡んでいるように思えます。
【穴修理中】
僕は穴の修理中。その穴から雨が降り込んで
僕の心が外に出ようとするのを邪魔している
ドアに入ったひび割れの補修中
ひび割れが僕の心がさまようのを邪魔していた
僕が間違っているかどうかは,大した問題じゃない
自分のいるべき場所にいれば,僕は正しい
あそこの人たちを見てごらん
意見が合わず,どちらも最後まで譲らない
何故あの人たちが僕のドアに入ってこないのか不思議に思う
20代半ばの若者が描いたとは思えないような精神世界です。ただ,こ の「穴(hole)」が伏線になっていて,このアルバムの最後の曲「A Day in the Life(生 活の中のある1日)」の最後のVerseで,Johnは,「人間はアルバートホールを埋める穴の1人 に過ぎない」を意味する歌詞で,聞く側を突き放しています。ただ,希望はあって,最後に「I’d love to turn you on(君たちをそんな,一見つまらない新聞記事にも振り向かせた い)」と歌われ,このアルバムは幕を閉じます。
聞 けば聞くほど深いアルバムです。まるさんと私のユニット「Finger Pie」は,このアルバムに先行してリリースされたシングル曲の「Penny
Lane」の一節からいただいたものです。2月 から毎日更新を目標に,「Finger Pie」のブログを始めました。ライブの情報や動画のほか,音楽の話題
が中心です。こちらもどうぞ,よろしくお願いいたします。
http://ameblo.jp/fingerpie/
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