2015年3月26日
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「勘違いからのスタート」
 
(ゆーまま/1962年生/愛知)


私の父は何時も古賀メロディーを弾いている人でした。子供心にメロディと伴奏を同時に奏でるギターの音色がとても心地よく、自分も弾きたいと思ったんでしょうね。
そんな私に父が教えてくれたのはドレミの音階だけ、後はほったらかし。

父のギターはピックガードの無いアコギで鉄弦だったのですが、知識の乏しかった私は、ピックガードが無いのはクラシックギターだと勘違いしていたのでした。
そこで最初に手にしたのが、「クラシック教則本」。丁度、TVで白いフォークギターがもらえる番組をやっている頃ですので、弾き語りも流行っていたのだと思いますが、父を見ていた私には、歌を歌いながらジャカジャカ弾くスタイルよりも、ギターだけでメロディを奏でられるスタイルの方がよかったので、それもクラシックの方に行ってしまう要因になったかもしれません。
しかし、父とのそれとは違う。しかも自己流だったせいもあり、中級から一気に難しくなっていく楽譜についていけなくなり、いつの間にか疎遠に・・・・

就職して実家を離れても、ギターは手元に置きました。殆ど弾かないまま30年近くずっと、私の傍にはギターがありました。何時か弾く・・・・多分そう思っていたのでしょう。

そして4年前、その時はやって来ました。 楽譜は読めてもTAB譜が読めない事を克服した事で、弾けるようになる速度が若い頃よりも上がっている。クラギからアコギに持ち替え(クラギも同時進行)弾ける曲がクラシックじゃない、ソロインスト。コード進行の書かれていない楽譜からのスタートだったので、コード進行が得意じゃなく出来るだけコードで楽譜を覚える練習や、ギターのメンテナンス等、若かりし頃には知らな過ぎた事が多すぎて、今はそういう事を覚えていく事も必要だと感じるようになっています。

ひょんな事からここを知り、内容殆どわからず登録(笑)。場違いではないだろうか?と今も不安でもありますが、ギターを愛する方々と接する機会が増えればいいなと思っております




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