2017年7月12日
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「ビートルズとの出会い」
 
(はなこ/1981年生/北海道)


私は子供の頃から父の影響を受け、洋楽が好きでよく聴いていました。カーペンターズやサイモン&ガーファンクル、マイケル・ジャクソン・・・CDを聴きながら、辞書を引き、よく歌ったものです。そんな中、わたしがビートルズと出会ったのは中1くらいの頃でした。

ビートルズはあまり馴染みがなかったのですが、英語の授業中、教科書に、いかにビートルズが偉大なアーティストであるか語られたテキストがありました。洋楽聴くのにビートルズを聴かないと恥ずかしい、そんなにいいなら聴いてみようという気持ちになり、家の倉庫を漁り、父が持っていたビートルズのレコードを見つけます。赤のベスト盤でした。

レコードを聴いたわたしはそのキャッチーなメロディに衝撃を受けます。こんなに曲が入っているのに無駄な曲が一曲もないとは!私は毎日のようにそのレコードを聴きました。ジョンレノンの声が特に好きで、大晦日にやっていた、ビートルズアンソロジーの番組を録画して繰り返し観ていました。家に遊びに来た友達にも無理矢理見せたくらいです。

とはいえ、その熱もそれほど長くは続かず、音楽の好みも変わっていき、次第に最新のビルボードに載るような最新の曲や、英語圏のものだけではなく、南米のラテンミュージックや、インドの音楽や、ジャズなど、いろいろな音楽を聴くようになって来ると、ビートルズを聴くことはなくなっていました。

そんなわたしが再びビートルズと出会ったのは、今から一年ほど前、ふとギターを始めようと思い立った後でした。
最初は自分が今聴いている洋楽などを練習していましたが、やがてオープンマイクで人前で演奏するようになると、なるべく知っている人が多い曲の方がいいかな?と、ビートルズの曲の練習を始めます。
久々にビートルズの曲を聴くと、改めてビートルズのすごさを感じます。耳に残るメロディ、印象的な歌詞、独特な音楽のセンス、そして何よりカリスマ性の高い彼らの魅力的なパフォーマンス。
ライブなどの映像を観ていると、四人とも、とても楽しそうに演奏をしていて、目が釘付けになってしまいます。彼らがここまでのし上がったのは、それぞれの魅力のおかげだと言っても過言ではないと思います。

オープンマイクや、ライブに行くようになると、世の中には歌もギターもとても上手い人がそこらへんにいっぱいいるんだなぁとよく思います。でも、この人の演奏をまた聴きたい!と強く思うかは、技術的な問題だけではなく、その人自身の魅力を含めた、音楽、演奏的な魅力も大きく貢献していると思います。
本人も楽しそうに演奏して、パフォーマーとしていかに観ている人を楽しませるか、そこもとても重要なものだと思うのです。

私自身はまだ人前で満足に演奏出来るほどのスキルはありませんが、音楽はとても楽しいものだと思いますし、へたくそなりに自分は楽しもうと心がけています。
いつか余裕が出てきたら、観る人も楽しくなるような、素敵なステージを作りたい。また演奏を聴いてみたいと思えるような、自分らしいライブがしたい。

そんな弾き語り一年生からの拙い作文でした。




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