2020年7月18日
<エッセイ一覧へ>

「音楽に感謝」
 
(ROCK99/1963年生/兵庫)


 2020年2月に仲間入りさせてもらいました、兵庫のROCK99です。兵庫にはSPが4つありますが、私が住んでいるのは北部なので、一番近い(車で1時間)SPたんばに参戦させていただいています。ちなみに県庁所在地の神戸までは、がんばっても車で2時間かかります。

 私は子供の頃から何をやっても中途半端で(習い事、部活、人間関係など)自分に自信が持てず、「自分に出来る事なんてない。」と思っていました。しかし高校1年の冬、ギターとの出会いが、大げさではなく人生のターニングポイントになりました。さだまさし、ふきのとう、長渕、こうせつ、中島みゆき、アリス、、、とにかく聴きまくり、弾きまくり、歌いまくりの高校生活でした。あの当時長渕剛アニキが言っていた、「勉強せず、メシも食わずに弾きまくれ!必ず上達する!」その通りに勉強せずに弾きまくったおかげで、1か月ぐらいでストローク、アルペジオ、3フィンガーと、一通りギターが弾けるようになりました。「アニキ、ありがとう!」そして半年ぐらいたった頃、曲を聞けばその場でコードがわかり、どんな曲でもアドリブでハモれる自分に気づきました。オリジナル曲も作るようになり、高校3年で仲間と一緒に初ステージ。その頃思っていたことは、「こんな私にもできることがあったんだ。とにかく楽しい!」ただそれだけでした。

 社会人になると、「趣味、特技は何ですか?」と聞かれることがあります。そんな時、「ギターです。」「音楽です。」と答えられない自分がいます。周りからは、「ギター弾けるでしょう。」と言われますが、私にとってギターや音楽は自分を変えてくれた恩人であり、今でもいろいろなことを教えてくれる、人生の一部(ほとんど全部?)です(家族からは、「ほとんど中毒」と言われていますが)。いつも、ギターを「弾きながら」歌うというより、ギターと「一緒に」歌っている感覚です。だから「趣味、特技」とは違うような気がするのです。

 そんなこんなで、ギターと出会って40年。気が付けば職場では最年長、しかしSPたんばでは、ほぼ最年少です。知らず知らずのうちに着けていた仮面を外して、楽しくて仕方がなかったあの頃の「素」の自分に戻ったような心地よさと、先輩方に囲まれた安心感を感じています。そういえば、大学に入学してフォークソングサークルに入った時、ちょうどこんな感覚でした。(SPで大学の後輩と再会してお互いびっくり!)ハモったり、セッションしたり、みんなで歌ったり、ギターやアーティストの話で盛り上がったり、月1回のSPが待ち遠しい毎日です。

 トトロさん、SPたんばのみなさん、素敵な時間をありがとうございます!長くなってしまいましたが、あふれそうな思いを書かせていただきました。これからもよろしくお願いします。



エッセイ一覧へ→
トップページに戻る→