2005年1月6日
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「高校時代の思い出、もう一度」
 
(楽器おやじ/47歳/静岡)
 

高校生の時、軽音楽部に入っていました。うちの高校の軽音楽部には、フォーク、ロック、クラッシック、スイングという4つの部門がありました。

中学時代からのめりこんでいたフォークに何の迷いも無く加入しました。2年生の時には部長に任命され、学校祭の時には2日間、体育館のそでにずっとつめて、部員達のバンドの裏方と、自分のバンドの演奏と、忙しくも楽しい思い出を作りました。

うちの高校は創立110年を誇る結構古い学校で、毎年同窓会総会があります。今年は卒業30年目の我々が幹事を務める年でした。そこで余興として部活の部屋という企画が立てられました。当時軽音楽部の部長を務めていた私にも呼び出しがかかり、軽音らしく、はでにやってくれと実行委員長から大きな部屋をもらいました。

それから約半年間、毎月の実行委員会での打ち合わせ以外にも、軽音の部屋の企画を立て、メーリングリストなどを使って、ステージに立つ同士をつのりました。さらに、なまっていた自分の腕も取り戻すように、毎日少しづつギターを弾き、発声練習を積み重ねました。昔はこれくらいのテンポでこれくらいの時間弾き続けても平気だったのに、やっぱ体力の衰えはギターに響くなと痛感しながらの特訓でした。

しかし、その努力のかいもあって、当日は参加者は予想より少なかったものの、先輩の方々の飛び入りなどもあり、手作りステージで高校の学校祭をまた30年後に体験できるという不思議で楽しい体験をすることができました。

約4時間に渡り、4人でステージを交代で勤め、最後は集まってきた同窓生と大合唱になりました。

それはそれは楽しい、タイムスリップした時間を過ごすことができました。あの日を思い出し、今日もギターをつまびく私でした。


 
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