2009年2月5日
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「今日までそして明日から」
 
(ももじん/1961年生/福岡)


ギターとの出会い、それは中学2年生の時。
兄が使っていたギターを借りて、
ナイロン弦で爪弾いた「禁じられた遊び」。

3年生の時には、お年玉で買ったヤマハのギターで「岬めぐり」「風」
「戦争を知らない子供達」を歌ってた。

高校生になりギターもS.ヤイリと変わり、拓郎、陽水、かぐや姫、
中島みゆき、イルカ、長渕、さだまさし、
とにかく、なんでもアリで周囲の迷惑かえりみず弾きまくり。

卒業後、大学生となり時はニューミュージックの時代へと移り変わり、カラオケブーム。弾き語りは影も薄れ、ギターをマイクと酒に持ち替え、指の皮も薄くなり、環境も結婚、子供の誕生と人生は仕事と家族の為に費やす日々。忘れ去られたギターは無用の長物、タンスの肥やし。

幾星霜と月日は流れ、娘の高校入学。何の気まぐれか芸能科へ。
ギターの授業があることを知り、埃にまみれたギターを取り出し、
さわりの部分だけ教えたのもつかの間、短期間で「F」をやりこなす娘。

オヤジは「汗・・・」「ヤバイ・・・俺より上手くなったらどうする・・・」
ここからはプライドの問題。ギターを買い替え「F」はもちろん「F♯m」
「C♯m」「G♯m」「B♭」「ハイコード」「スリーフィンガー」・・・これでもかと怒涛の苦行。

ギターでは勝った(?)が、歌の方は採点モード付カラオケで98点を出されて惜敗。リベンジを果たすべく現在はボイトレでウラ声の練習・・・

やっぱり人は戦ってこそ進歩するものでしょうか。





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