2009年6月9日
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「幸せをいただく」
 
(tomozo/1963年生/愛知)


今を遡ること約30年、中学生だった僕は、他の友人と同じように「モーリスで君もスーパースターだ!」のコピーにのせられ親にギターを買ってもらい、アリス、かぐや姫、ふきのとう・・・の曲をよく練習していました。

少し弾けるようになると、人前で演奏したい欲求にかられ、20歳ぐらいまで友人と文化祭等で演奏してたなぁ。

それから時は流れ約25年後・・・とある友人に「常滑の焼き物のショッピングモールでのライブに出てみない?」と誘われ、近所の歌の上手な友人を誘って、久しぶりに人様の前で演奏をしました。

すごく緊張して、演奏も間違いだらけでしたが、その時のお客様の温かい拍手が気持ちがよく、20数年ぶりに私のライブ魂に火が付いてしまいました。

それから仲間を集ってフォークソンググループを結成して、恐れ多くも人様の前でライブ活動をしております。場所は商店街、公園などイベント、飲食店等での自主コンサートが主ですが、最近、慰問にはまっております。

先日もK市にある、とあるディサービスセンターへメンバーと出かけました。
慰問以外のライブの時は70年代フォークソング8割、POP1割、オリジナル1割ほどの曲構成なのですが、高齢者施設慰問時は、「赤とんぼ」「故郷」「しゃぼん玉」「幸せなら手をたたこう」などの童謡唱歌4割、「瀬戸の花嫁」「上を向いて歩こう」「与作」などの懐かしの歌謡曲を3割、「なごり雪」「神田川」などの70年代フォークソング3割ほどの構成で行います。

お年寄りの皆様は、ほんとに喜んで下さり、一緒に歌ってくれたり手拍子をして楽しんでくれます。

喜んで下さる笑顔を見ると「あぁこんな私達でも社会のお役にたってるんだなぁ」と、とても嬉しくなり、次回はどんな曲を演ろうかな!と練習にも力が入ります。

ある時、ハッと気が付きました。。。。慰問とは名ばかりで、逆に私達がお年寄りの皆様より元気(幸せ)を頂いてるんだと。。。

ありがたいことです。




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