2011年7月13日
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「まさかの時代をギターと共に」
 
(草太郎/1961年生/東京)


一般的に人生には「上り坂、下り坂」の二つの坂があるようで、不思議に良いことも悪いことも続いて起こりがちである。

「たまたま。気のせいだよ」という方もおられようが、自分のこれまでの約半世紀の人生を思い返せば、何となくそうかなと思えてくる。
で、今は? と考えれば、上り坂でも下り坂でもない、かといって決して平坦でもない、過去に経験したことのないもう一つの坂、「まさか」という坂に立っているのかもしれないと思う今日この頃である。

表面上は以前と同じように働き、家に帰れば家族と同じように会話を交わしているわけではあるが、確実に変ったのは人々(自分を含む)の気持ち、感じ方で、漠然とだが皆が世の中のパラダイムの転換を感じ取っているように思う。

震災がキッカケ?
いやいや、そういう時代だから震災も起きたのではないかしらん!?、と言えば暴論の誹りを免れないであろうが、現在、時代の転換点(まさか)に立たされていることは間違いなさそうだ。

そんな時代でも全く変らないのは歌っている時の自分の気持ち。

歌っていると心の安定感が取り戻せるようだ。

いつまで経っても変らないギターの腕前と気持ちで、さて今夜も歌いに行くぞ!!





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