2011年9月7日
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「思想? 詩想?? 試奏!」
 
(なんで?/1958年生/東京)


皆さんギター買うときに “試奏” します?普通しますよね?
私も まぁ 一応 弾かせてもらうわけですが、
その「試し弾き」 の話です。

良い音のギターは欲しい。 しかし 人前で弾くほどの腕はない。
という私にとって、これが見上げるほど高い「敷居」です。
確認するのは、弾き易さ と 音 ですが この「音」というのが
また、??  です。
以前 渋谷の楽器店で、店員さんから2本のギターをお借りしたとき
「ぱっと見 同じですが,音はこんなに違うんですよ」と 言われましたが、
           ・・・わかりませんでした (^_^;)
でも、10年ほど前 ネックの細いガットギターが欲しくなり御茶ノ水に
行ったときには、始めから どうせ俺には違いはわからないだろうと
(自分の耳には)期待せずに 爪弾いてみたところ・・・ !!
違うんです。これが。音の “張り” と “クリアーさ” が
私にもわかるくらいに違う。   ということもありました。
 
2年前、懲りずに中古のアコギを買いました。
高級品の多い 静かな店内で 冷や汗かきながら 4〜5本
弾かせてもらいました。 
店員さんは色々と説明してくれますが ・ ・ ・ 判りません。
ハカランダの高級品に手が出そうになりましたが、
猫に小判、豚に真珠、鈍感な親父に高級ギター。
それでも ぱっと見と、風評を当てにして、買ってしまいました。
定番の スプルース + ローズウッド です。
早速、家で 弦を張替え 弾きましたが、やはり ??
まぁこんなものかと思いながら、引き続けていると・・
なんと! 2週間ほどしたら、突然 鳴り出しました!!
OMサイズなのに ズシンとくる低音。鈴のような高音。
結果 ◎ でしたが、そうなると「試奏」って なんでしょうか?
それでも 自分の手で触り、耳で聴く 感覚は大切にしたいと
思います。
 
震災から半年が過ぎました。 
東京に住んでいて 直接 復興の役に立てることは
ほとんどありません。
でも、時折爪弾くギターの音を心の潤滑剤にして
日々、自分にできることを 懸命にやって行こうと思います。
 
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