2013年1月6日
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「音楽をやること」
 
(エリック/1956年生/神奈川)


時が経つのは早いもので入団してから7年も経っているとは気づきませんでした。事務局より2回目の投稿依頼があってはじめて知りました。

大変申し訳ない事にSPでの活動は最近はあまり活発ではありません。7年前入団した当時は会社内にある音楽サークルの活動に嫌気が指し新しい刺激を求めて戦うオヤジの応援団の門戸をたたきました。
なぜ嫌気が指したのか、社内の音楽サークルでは年に2回ほどライブをやっていますが毎回同じメンバー、同じ観客、同じような演奏楽曲、これが延々10年近く続くわけです。何のために音楽をやっているのか正直戸惑っていました。
私自身としては今まで触れた、聴いた”心に残る、琴線を打つ音楽”を若い世代、知らない人たちに伝えていくことではないか、というポリシーを持って活動してきましたので前述のようなマンネリ化した活動には飽き飽きしていました。中には”自分をみてくれ、私をみて”というようなテクニック、唄などを自慢げに演られる方も多くいます。聴いている人たちの心にスーッと入ってこないんです。というような訳で社内音楽活動から社外音楽活動へ飛び出しました。

やはり定年を間近に控えた諸先輩方、自営の方、サラリーマンの方など異業種の方々と月1回集まって演奏し楽しむ活動は新鮮みがあります。改めて戦うオヤジの応援団に入団して良かったなと思う瞬間でした。音楽以外にも人生経験豊富な諸先輩のお話が聞ける那須の合宿など楽しい、素敵なコミュニティだと思います。これからもますます発展していくことを願っている次第です。
ただ入団した当初に比べて会員数が1600人を超える膨大なコミュニティに成長しています。新しいSPが出来たり諸般の事情によりSP活動拠点であるライブハウスが閉店したりと世の中の変化に巻き込まれているのも現実でありまして順風満帆とは言えません。最近の各SPの活動状況を拝見させて頂いておりますが、新しい方も多く入会され活発に活動されているSPも増えております。
ライブ活動もここ数年同じ出演者、同じ観客といった活動も多く見受けられます。これは私が社内サークルで経験した”マンネリ化”に繋がっていくのではないかと若干危惧している部分もあります。もう一度「音楽をやること」は何か、原点を見つめ直すことも大切ではないのかと考えます。

10人10色それぞれ楽しみ方は多様でどれが良い、悪いということは言えませんが、人数が多くなってくると集団心理が働き、妥協したり少しくらい道に外れていても良いじゃない、といった”甘え”が出てきます。若い世代、世間の音楽に興味を持っている人たちに伝えていくには応援団員としてきちんと考えていかなければと感じている次第です。
 
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